大雪に見舞われたのはついこの前なのに、すでに春の陽気。寒いと思ってもふと気づくと風には春の香りが漂い、桜の開花も目前に控えている。
卒業式などでの常套語に「水温む季節となりました」とあるけれど、まさにその通りの心地よさ。
春の予感というよりは、春そのものの息吹が感じられる。厚衣を脱ぎ捨て軽装を心掛けたいけれど、そこが年配者の悲しさ、(まだ寒い日があるかもしれない)という恐れを排除できない。先取りには疎いのである。
いつでも着用できるように傍らから放さない毛糸のチョッキ、メガネを掛けて見たら、恐ろしいほどの劣化。染み付いた薄汚れ、脱ぎ着の際に触る箇所には穴が・・・! 着古した感はもう十分、これ以上の着用は滑稽でさえある。
老人が姿共々よれよれの着衣で平然としている気持がよく分かる。
着慣れたものへの愛着は捨てがたく、また、その劣化が老眼のため判別不能な状態にあるから、自分としては何ともないわけで、笑っていられるというわけである。自分がそういう年になって始めて気づいたのもおかしいけれど、自分ばかりはおかしくも何ともないところが、老いた証しなのかもしれない。
春!
古いものへの執着をかなぐり捨て、新しい自分に出会うプランを立てたい!
卒業式などでの常套語に「水温む季節となりました」とあるけれど、まさにその通りの心地よさ。
春の予感というよりは、春そのものの息吹が感じられる。厚衣を脱ぎ捨て軽装を心掛けたいけれど、そこが年配者の悲しさ、(まだ寒い日があるかもしれない)という恐れを排除できない。先取りには疎いのである。
いつでも着用できるように傍らから放さない毛糸のチョッキ、メガネを掛けて見たら、恐ろしいほどの劣化。染み付いた薄汚れ、脱ぎ着の際に触る箇所には穴が・・・! 着古した感はもう十分、これ以上の着用は滑稽でさえある。
老人が姿共々よれよれの着衣で平然としている気持がよく分かる。
着慣れたものへの愛着は捨てがたく、また、その劣化が老眼のため判別不能な状態にあるから、自分としては何ともないわけで、笑っていられるというわけである。自分がそういう年になって始めて気づいたのもおかしいけれど、自分ばかりはおかしくも何ともないところが、老いた証しなのかもしれない。
春!
古いものへの執着をかなぐり捨て、新しい自分に出会うプランを立てたい!