(学校で教えてくれない経済学)
欧州訪問中の中国の温家宝首相がロンドンで記者会見し「2011年のGDP成長率を年8~9%を見込んでいるので、本年のインフレ率を4%以下に抑えることは難しい。しかし、5%以下を維持することは出来る。」と語ったと27日付けのWSJ紙電子版がトップで報道していた。CNBCの電子版も温家宝首相の香港テレビ経由の発言をトップで取り上げ「中国政府、インフレと苦闘か」という見出しで紹介していた。
こういう記事の後には必ず専門家が出て来る。「インフレ抑制と経済成長維持の両立達成は出来ない。5月の中国のインフレ率は5.5%だった。中国は既に銀行の預金準備率を21.5%まで上げた。年後半に向けて0.25%幅で少なくとも2回引き締めを行わざるを得ないだろう。インフレが進むと社会が不安定化する。そのため中国首脳は特に食料品価格が急騰して来ていることにピリピリしている」などと解説していた。
28日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」で英BBCは、「イギリスは14億英ポンドの中国向け商談が成立した。欧州訪問前にアイ・ウエイウエイ氏を保釈し、2頭のパンダ貸し出しで英国訪問時に合意した。しかし、カメロン首相と温家宝首相は、人権問題では議論がかみ合わなかったようだ。」と伝えていた。温首相は「政治と経済は両立する。両国は互いに説教すべきでない。」などと語ったと紹介していた。
ドイツZDFは「中国からの13名の政府首脳と200人規模の経済代表団が間もなくドイツに到着します。ベルリンの高級ホテル前には大勢の報道陣と対チベット人権問題に反対するデモ隊が集まっています。今回ドイツは中国と新たに数百億ユーロの商談成立を期待しています。昨年のドイツと中国の貿易額は1,300億ユーロ、前年度比44%増加しました。しかし、その一方で、先日のアイ・ウエイウエイ氏の保釈は中国の人権問題に対する意志表示かどうか疑問です」などと紹介していた。
一方、27日のNY株式市場では、薄商いの中、NYダウは、先週末比108ドル高、12,043ドルで取引を終了した。「銀行の自己資本規制が予想以上に緩やかになる。ギリシャシ支援は計画通り実施されるとの楽観論に支援された」などと「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は解説していた。NY原油{WTI}はバレル55セント安、90.61ドル、NY金先物相場は、トロイオンス4.5ドル安、1,496ドルだった。
ドイツZDFは、サッカー女子ワールドカップで、ドイツが2-1でカナダに勝って4万7000人の観衆を沸かせたと伝えた後、日本が二ユージーランドをミヤマが鮮やかなフリ―キックを決めて勝利したと紹介していた。特に海外での日本人活躍の二ュースには元気をもらえる。
「ワールドWaveMorning」という番組を朝から居ながらにして見られることは本当にありがたい。明るい二ユースもあるが厳しいニュースもある。カンボジアで170万人を殺したとされるポルポト政権に対する裁判が始まった。積み重なり放置されたシャレコウベの写真を紹介していた。北朝鮮では軍内部でさえ栄養不足、飢餓状態が続いていると報じていた。中国が食料品価格高騰を恐れるのは飢えが暴動を誘発するからであろう。
それと引き比べて、メルトダウンしたフクシマ原発を体験しても、いまもって、自分自身の問題として真剣に受け止められない日本の政治家には声も出ない。(了)
欧州訪問中の中国の温家宝首相がロンドンで記者会見し「2011年のGDP成長率を年8~9%を見込んでいるので、本年のインフレ率を4%以下に抑えることは難しい。しかし、5%以下を維持することは出来る。」と語ったと27日付けのWSJ紙電子版がトップで報道していた。CNBCの電子版も温家宝首相の香港テレビ経由の発言をトップで取り上げ「中国政府、インフレと苦闘か」という見出しで紹介していた。
こういう記事の後には必ず専門家が出て来る。「インフレ抑制と経済成長維持の両立達成は出来ない。5月の中国のインフレ率は5.5%だった。中国は既に銀行の預金準備率を21.5%まで上げた。年後半に向けて0.25%幅で少なくとも2回引き締めを行わざるを得ないだろう。インフレが進むと社会が不安定化する。そのため中国首脳は特に食料品価格が急騰して来ていることにピリピリしている」などと解説していた。
28日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」で英BBCは、「イギリスは14億英ポンドの中国向け商談が成立した。欧州訪問前にアイ・ウエイウエイ氏を保釈し、2頭のパンダ貸し出しで英国訪問時に合意した。しかし、カメロン首相と温家宝首相は、人権問題では議論がかみ合わなかったようだ。」と伝えていた。温首相は「政治と経済は両立する。両国は互いに説教すべきでない。」などと語ったと紹介していた。
ドイツZDFは「中国からの13名の政府首脳と200人規模の経済代表団が間もなくドイツに到着します。ベルリンの高級ホテル前には大勢の報道陣と対チベット人権問題に反対するデモ隊が集まっています。今回ドイツは中国と新たに数百億ユーロの商談成立を期待しています。昨年のドイツと中国の貿易額は1,300億ユーロ、前年度比44%増加しました。しかし、その一方で、先日のアイ・ウエイウエイ氏の保釈は中国の人権問題に対する意志表示かどうか疑問です」などと紹介していた。
一方、27日のNY株式市場では、薄商いの中、NYダウは、先週末比108ドル高、12,043ドルで取引を終了した。「銀行の自己資本規制が予想以上に緩やかになる。ギリシャシ支援は計画通り実施されるとの楽観論に支援された」などと「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は解説していた。NY原油{WTI}はバレル55セント安、90.61ドル、NY金先物相場は、トロイオンス4.5ドル安、1,496ドルだった。
ドイツZDFは、サッカー女子ワールドカップで、ドイツが2-1でカナダに勝って4万7000人の観衆を沸かせたと伝えた後、日本が二ユージーランドをミヤマが鮮やかなフリ―キックを決めて勝利したと紹介していた。特に海外での日本人活躍の二ュースには元気をもらえる。
「ワールドWaveMorning」という番組を朝から居ながらにして見られることは本当にありがたい。明るい二ユースもあるが厳しいニュースもある。カンボジアで170万人を殺したとされるポルポト政権に対する裁判が始まった。積み重なり放置されたシャレコウベの写真を紹介していた。北朝鮮では軍内部でさえ栄養不足、飢餓状態が続いていると報じていた。中国が食料品価格高騰を恐れるのは飢えが暴動を誘発するからであろう。
それと引き比べて、メルトダウンしたフクシマ原発を体験しても、いまもって、自分自身の問題として真剣に受け止められない日本の政治家には声も出ない。(了)