昨日に続いて、きょうもクローン病の話です。
現代医学でのクローン病の治療は、「モグラ叩き」に似ている。
それは何故かと言うと、原因が特定できてないからで、「症状が出たら緩解
させる対処をする」というのが治療指針になっているからで、後手医療にな
っているからです。
慢性的な病気全般については、体質改善を検討すれば早期回復への路が見つ
かるのですが、どうも現代医学は「体質」については鈍感で、応急処置のテ
クニックに溺れているように思われてしまう。
勿論、治ればいいのですが、手術をしても7割ほどの患者さんが5年以内に
は死んでしまう現実に目をつぶりたくない。
クローン病は、脈診をすると「細脈」(さいみゃく)や「微脈」(びみゃく)、
あるいは「浮脈」(ふみゃく)や「濡脈」(じゅみゃく)などが現れる。
細脈・・・細い脈で、微脈よりは力がある。
血少で気血両虚(エネルギーと血液の不足を感じる)。
微脈・・・かなり細い脈で、強く押すと脈を感じなくなる。
これも気血両虚ですが、亡陽(身体・手足の他覚的な冷え)。
浮脈・・・強く触れると脈の感じ方が弱くなる。
表証(病気が体の表面近くで起きている急性症状)
濡脈・・・綿花を水に浮かべたような脈。
陽虚(臓腑の気血が不足しているが、特に腎虚)
これは、腸の炎症や出血によって、エネルギーと血液が不足していると考え
られるのですが、脈診は、その時々によって、かなり変化しますので、慢性
的な疾患を治療するときは、脈診だけを治療指針にするのは感心しません。
その理由は、脈にも、臓腑にも、筋肉や腱にも「陰陽虚実」があるからで、
脈の虚実だけで治療をしようとすると、「モグラ叩き」のような治療になっ
てしまうからです。
では、腹診はどうかと云うと、クローン病の場合は炎症や出血が起っている
時によって変化してくるし、出血の起っている時にお腹を強く押すと、出血
をひどくさせてしまう可能性があるので、これも感心しない。
そのようなことから考えると、脈診を参考にしながら、脊椎診や虹彩分析を
することは、クローン病の治療指針を立てるための「診断方法」として、かなり
納得できる。
*脊椎診断は未発表で、臨床実践塾だけで教えています。
脊椎周囲の筋肉や腱に現れた虚実を目安にすれば、脈や臓腑に出た虚実だけ
でなく、症状の現れやすい筋肉や腱まで「補瀉」の治療をすることができる
ので、短期的に症状を回復させることができるからです。
さらに、病の奥に潜む病因を、虹彩分析と食養診断で判断できれば、本当の
意味での「根本的な治療」ができるわけです。
*虹彩分析は、11月か12月頃から通信教育方式で開始する予定です。
すなわち、いろんな診断の結果を総合して、最終的には、クローン病の原因
を食品で探るわけです。
クローン病は、陰性で虚する病気ですので、人体を虚させる(エネルギー不
足)食物を探すと、マクロビィオティックで云う「陰性な食物」が見つかります。
虚させる食物(陰性な食物)とは、細胞を緩める、冷やす、脆くする性質の
ある食品ですので、それらを禁じるだけで、症状を好転させることができる
わけです。
食物の陰陽については、こちらを参照してください。
クローン病を治すには、治療中に 食べてはいけない食品 を守ることが、第一
条件と理解できる人は、早々に元気回復することができます。
結論として言えることは、家庭療法(食事療法)だけで十分治せるのですが、
症状を軽減させるためには、鍼灸治療も有効で、 巨針療法 のできる人なら、
筋肉や腱に出た虚実まで整えられるので、早く回復させることができます。
ただし、残念ながら、病院の治療で長期的に、あるいは大量に薬物(抗生物質や免疫抑制剤等)を使用してきた人は、かなり時間がかかります。
今まで沢山の食事制限をしてきました。大好きなものは殆んどやめました。
しかし頑張っていても時々悪化して入院になってしまいます。
発病当初から西洋医学には疑問を感じ東洋医学や食べ物のことなど沢山勉強しました。
お米や野菜なども自分でつくったりもしました。
今はやっていませんが田舎暮らしをして自給自足を夢見ています。
この病気のおかげで本当に沢山のことを気づきました。
原因もわかりました。
ただ、わかっていても変えれないこともあります。
今まで色んなことをやってきましたが。
食事制限もこれ以上は難しいです。ストレスに負けてしまいます。
とても辛いです。
近いうちにお伺い致します。どうぞ宜しくお願い致します。
当院へ来られる方々も、たいてい5年とか10年経っている場合がほとんどです。
そして、特徴的なのは、栄養素に不足が起り、栄養バランスを崩している人が多いのです。
別にも原因を探すことができるかもしれませんので、機会がありしたら、お越しください。