ネジレを乗越え政治を動かそうというメッセージ 野党がどう答えるか
の続き。
放射性廃棄物は、CO2による温暖化と同様あるいは、それ以上に大きな問題だと考えます。
現在原発は世界の主要国で運転されていますが、
これから経済発展する国々が原発を導入し始めるとどうなるでしょう。
原発の燃料はどの程度使えるものなのでしょうか? 少し調べてみました。
世界のウラン資源量と需給予測(レッドブック2003)(原子力事典)
図4 2020年までの世界の原子炉必要量とウラン生産能力の対比
ウラン資源に関する最近の動向(独立行政法人原子力開発機構2010年11月5日)
28頁にウラン需給関係のグラフがあります。
37頁 -ウラン資源枯渇リスクへの許容度(2)-
抜粋
3.日本、中国、韓国、インド
・ウラン資源保有量は少ない(中国、韓国については今後資源国になる可能性あり)
・海外での自己生産輸入量は不十分
・米国やEUに比べてウラン資源枯渇リスクは大きい
・核燃料サイクル技術開発等によるリスク分散が必要
・ただしいつ本格導入するかは政策判断と、経済性に大きく依存する。
・経済性がなくても、政策判断で補助金等により商業化は可能。
ただし、代替え技術に対する優位性と、将来性が必要。
・再生可能エネルギーは現状では他のエネルギーに比べて競争力はないが、
温暖化ガスを排出しないこと、安全性が高いこと、将来のコスト削減が見込めることから
政策判断で導入し、補助金によって高価格の電力コストを補填している。
ウラン資源について(内閣府原子力委員会資料 平成16年8月11日)
最終頁 世界のウラン資源のまとめ(2) 一部転載
○ウラン需給の将来見通し
・世界原子力協会による2025年までのウラン需給見通しでは、2010年以降頃に供給
量が不足する可能性が示唆されている。したがって、新規鉱山の開発促進が必要
と考えられる。
・また、IAEAによる2050年までのウラン需給見通しでは、2050年頃までには資源量が不足する
可能性が示唆されている。したがって、資源の効率的利用技術の実用化が必要と考えられる。
※「資源的に、原発が将来的に頼れるエネルギーかどうかは、核燃料サイクル(高速増殖炉)が
うまくいくかにかかっている。」 という事だろうと考えられます。
では、「核燃料サイクル」はどうかと言うと、
衆議院議員・河野太郎――虚構の核燃料サイクルで日本の原子力政策は破綻(東洋経済)
一部転載
“いんちき”はまだまだある。「原子力はコストが安い、太陽光や風力はコストが高い」と
原発推進派は言ってきた。この理屈も破綻している。結局、ウランは再処理できず、
原発で使用済み核燃料になって終わる。そうすると、石油と同様に70~80年で使い切っちゃう。
それなら太陽光や風力による発電コストは、高速増殖炉のコストとの比較で見ないとおかしい。
高速増殖炉は理論コストで比較しても再生可能エネルギーよりはるかに高い。
核燃料サイクルの嘘 複利システム倍増時間 廃炉・放射性廃棄物処理場列島に
いよいよ、原子力村が「再稼働」し始めました。
原子力大綱の改定再開、事故の収束前進と判断し(gooニュース) 「リスク分析を技術者だけに任せてはいけない」と判断したドイツ人(上)(日経ビジネス) 世界中に、「放射性廃棄物や汚染という負の遺産」がばら撒かれないうちに、