麻生太郎財務相は6日、自民党麻生派の会合で、同派所属の武藤貴也衆院議員がツイッターで安全保障関連法案の反対デモをする学生団体を「利己的」などと批判した問題を念頭に「政府与党の議員の立場を踏まえて発言してもらわないと。自分の気持ちは法案が通ってから言ってくれ。それで十分間に合う」と語った。
「発言は法案が通ってから言ってくれ」。問題発言を問題にするふうも無く、「強行採決でも通す。それまでは何も言うな。本音はその後言えばいい。」これが今の自民党の本音なのだろう。
磯崎陽輔首相補佐官は7月26日、大分の講演会で集団的自衛権に関する政府見解の変更について「法的安定性は関係ない」と発言した。「法的安定性」とは、憲法・法律の定着した解釈や運用については、ときの権力者の都合に合わせて勝手に変えてはならないという意味で、これは近代法治国家の根本原則である。なぜなら、憲法・法律の解釈や運用が勝手に変えられると、国民は憲法・法律を信用しなくなり、法秩序が崩壊するからである。この意味で、磯崎補佐官の発言はこの根本原則を蹂躙するものである。彼は参院特別委員会に参考人と招致され、発言を取り消し謝罪したが辞任は拒否した。安倍首相も彼の更迭を拒否している。