カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

謡曲の発表会でひと唸り

2018-06-18 10:35:16 | 日常あれこれ
 昨日は、謡曲のグループの発表会だった。

 同好の士が集まって、年に二度発表の機会を設けているのだ。

 私達のグループはこの外に、町の文化協会が主催する「文化祭」で発表しているので都合三回になる。

 以前は九州大会なども催して各県から集まったりしていたが、各県とも構成員の寄る年波には勝てず中止になって久しい。

 こうした古い伝統芸とも云えるものは、若い人へ伝えるということが一つの課題になっている。

 午後から発表会をやって、夕方からは懇親会になるのが通例である。

 むしろ比重をこの懇親会に向けている御仁も多いので、もはや切り離せない。

 会の幹事も会場探しなどが面倒なので、同じ会場に次の会を予約して帰るという手法を使っている。

 いつも恒例の会場というのもなかなかいい点もある。

 懇親会の世話をしてくれる、従業員の人とも顔馴染みみたいになって要望もツーカーである。

 
 (会場の山荘からの夕暮れ)

 どなたかの歌うカラオケに耳をかたむけながら窓越しに外を覗くと太陽は雲間にあるものの、夕闇が迫っている。

 空はまだ少し明るいが、山陰の町には灯が点るという時間帯。

 舞台の裏は全面ガラス張りで、背景は実物の夜景が眼下に広がるというなかなかのロケーション。

 謡曲よりカラオケの方が上手い人とか、歌より踊りの方が好きな人とか、とにかく入り乱れての大騒ぎ。

 この会も、会を追って健康上の問題で参加者が減少しつつあるが、参加している人達の鼻息は相当に荒い。

 発表会が終わると、次の週からは新しい曲に移行する。

 
 (謡本:「三井寺」)

 私達は「三井寺」を新しく習う曲ときめている。

 町の文化祭では「橋弁慶」をやることに決まっているので、当分「三井寺」との二本立てで謡うことになる。

 候文も馴染んでくると自然にスーッと入ってくるから不思議だ。

 謡曲に出てくる地名は機会があれば立ち寄ることにしているが、橋弁慶の五条の橋や三井寺も訪れたことがある。

 謡曲の文句でいうなら「立ち寄り一見せばやとおもい候」ということになる。

 「長雨に湿った寺の鐘の音」

 
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