カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

雨の降る日は詩にします。

2018-06-21 11:33:33 | 日常あれこれ
 美しい日本の詩歌というシリーズ物らしい詩集を3冊借りてきた。

 「美しい日本」などと改めて言うと、政治家のキャッチフレーズみたいで多少の抵抗はあるが・・・。

 
 
 三越左千夫「どこかへ行きたい」、新美南吉「花をうかべて」、宮澤賢治「永訣の朝」の3冊である。

 それぞれの詩集の中には、自分の心に響いてくるものが必ず1編以上はあるから不思議である。

 例えば三越左千夫詩集では、「いのち リスとくり」

   ・・・おちばのうえの  くりをひろって
      りすはしあわせ  りすのしらない
      おちばのしたの  くりはしあわせ・・・

 ナルホドね、と言いたくなる。

 宮澤賢治では、表題にもなっている「永訣の朝」が圧倒的。
 
  死の病床にある妹の・・「あめゆじゅとてちてけんじゃ」という方言を使った言葉が胸に迫ってくる。

  ・・・・・死ぬといういまごろになって わたくしをいっしょうあかるくするために
       こんなさっぱりした雪のひとわんを  おまえはわたくしにたのんだのだ・・・・

  私を救うために、妹は最後のあめゆきを食べたいという妙な願いをしてくれた。
  
 新美南吉では、「仲間はずれ」の一節。

  ・・・・・私は現実を逃げてきて こころの裏口で 詩をもてあそぶ・・・

 などなど・・・。

 すべてが共感できなくとも、1編でもあるいは一節でもピタッとくるフレーズがあったりすると嬉しくなる。

 「力抜くそして私も雲になる」

  
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする