人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

あなたという世界の目覚め

2016-03-12 19:59:22 | スピリチュアル
玉城先生の業熟体についての「宇宙共同体であると同時に私性の極みの結び目である」という形容に接した時、私は思わず”これこそ私が垣間見させられた普遍なる世界と至(私)聖所の結び目に違いない!”と驚嘆してしまいました。
ただ…何度も、じっくり味わっていると何かが違う、という気もしてきました。
先生のそれについてさらに語られる”へどろ、もどろ…芥…我塊…底なしの暗闇”といった表現…これは一体どういうことなのか?そ、そうか…
よくよく考えてみれば先生は”業”について述べられていたのです! 業、カルマというと悪業とか業想念とかマイナス・イメージで捉えられがちですが、そうとは限りません。我々の根底に有って、誰もが避けて通れないとされる縁と結びついたもののことです。
でも、私が目覚めに預かっていた時、そのような自己がなにか雁字搦めにされているような感じというものは無く、普遍的なものとつながっているという実感が有りました。
微妙な表現ですが、何かが絡められている様なつながりではなく、つながっているけれど、それは全てから解放されている、自由である、という実感と共にあるのです。
これは私の推測に過ぎないのですが、玉城先生の初発の”爆発”体験で感取されたものは、おそらく私の場合と同質のものであったと思われます。
しかし、先生はその後も弛まざる禅定と研鑽に打ち任せるうちにこの業熟体に突き当たったのです。私のようにある日突然、どこかで人生の裏側に足を踏み入れちゃった、という事とは訳が違うのです。
私はずっと禅定や瞑想などに挺身してこなかったので、その過程でこの業のカタマリのようなものを目の当たりに実感したという事はありません。
私が垣間見た世界や玉城先生の”大爆発”というものは思考から切り離された純粋意識の領域であったと言えるかと思います。
では…この業熟体の場合は…果たして単なる無意識、深層意識といった意識の領域というもので解明され得るものなのだろうか?
仏説の阿頼耶識などの関連で究明されているのかもしれませんが、あまりよく分かりません。
私には少なくとも何かしらの身体性と連繋しているものが有るように感じられてなりません。(玉城先生にもそのような関連の言及が見られます)
身体性といっても肉体そのものというより、それこそ心身相関というものを想定しなければ明らかにされ得ない何か…です。
これは、ダンマなるハタラキが意識的領域から存在的、身体的領域に浸透してきた、ということを示しているものと思われます。
言い換えれば、より具体的なこの地上の現実に、見える世界に顕わになってきた、という事です。
悟りや目覚めというと宿業といったものからの解放、超越されるものというようなイメージで語られることが多いように感じますが、それは果たしてそのような悟り、超越していく個人というもの、つながりから離れ、飛び越えてしまう個というものを想定できるものなのでしょうか?
私は悟りや目覚めというものは、個人がどうなるという事では無い、と言っています。又よく悟りを妨げているのはに業因縁によるからだ、などと言われたりします。多分、ある面ではそうなのでしょう。
でもこれは言い換えれば、そこに縁というものが無ければそうしたことは開かれようが無いということではないでしょうか?…これはいずれも個人でどうなるものでない、という事を物語っているのではありませんか!
ここに私に想起されるものは、あの普遍的なもののつながりということと、業熟体のへどろ、もどろの絡み合いというものとは合わせ鏡のようである…という事です。つながりも絡みも見えざる網目、ウエブの両面という訳です。
又それは、個的なものと普遍的なものとは切り離すことが出来ないものなのだ、という事を意味しているのでしょう…
だからあなたや私が悟ったり、目覚めたりするわけでは無い、と同時にこの見えない網目が表に顕れてくることが、個的な現れに反映されてくる、という事も言えると思います。
個と普遍は相即している!それは又普遍的なものの目覚め、地上への応現というものを想起させるではありませんか?
我々は悟ろう、目覚めようとしても何故思うようにいかないのか? この世界という土壌がハタラキに熟されていなかったからなのでしょう。
そして今…あなたという世界が目覚めようとしているようです。








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