(つづき)
福岡市西区愛宕浜の「のこ渡船場」バス停。
“都市部の沿岸部の「狭義の終点」”と“郊外部の沿岸部の「狭義の終点」”の中間のような場所(←「の」がかなり多いですけど)。
「能古渡船場」「のこ渡船場」どちらの表記ともに用いられるが、西鉄のサイトでは「能古渡船場」が正式(?)となっているため、「のこ渡船場」で検索しても何もヒットしないのでご注意を。
「渡船場」は「とせんば」と読み、マリンクスの「相島渡船場」とは異なる。
一方、同じ船が出る場所でも「戸畑渡場」「神湊波止場」などは、渡船場の所在地を示しているが、こちらは博多湾に浮かぶ「能古島」に行く船が出る場所という意味であり(小呂島に行く船も出ます)、そういう意味では「相島渡船場」と同じである。
施設の名称は「能古渡船場」ではなく、「姪浜旅客待合所」となっている。
「愛宕浜」にあるのに「姪浜」なのは、愛宕浜が埋め立てられる前は南側の姪浜(姪の浜)地区に渡船場があったことの名残り。
もし、能古島航路がこの場所に今新たに就航…という状況であれば、「愛宕浜旅客待合所」という名称になっていたかもしれないが、渡船場の移転当時は、「姪浜」に比べて「愛宕浜」の知名度は圧倒的に低かったと思われ、「姪浜」が採用されたことは自然の流れのように思う。
香椎地区からかなり離れているにもかかわらず、「香椎照葉」「香椎パークポート」などの名前が付くこととどこか似通っているのかも。
降車専用バス停の向かい側にあるのは西鉄バスの愛宕浜営業所で、
入口付近にバスの待合所がある。
時刻表と路線図。
かつてはここに「68番」や「97番」がやってきていたこともある。
最寄りの鉄道駅は「姪浜」だが、駅よりも福岡市中心部(天神、博多駅方面)に向かう路線が充実しているのは「香椎照葉」と同じ。
そんな中、香椎照葉~千早駅の「1番」と似た役割の「98番」。
ただし、「98番」は試行運行ではなく、本数も「1番」よりは多い(とはいえ、以前と比べたら減った印象がありますが)。
「マリナタウン入口」までの経路は、もともとは「名柄団地経由」だけだったが、住宅地開発とともに後発の「マリナタウン経由」が勢力を徐々に強めてきており、「宗像コモン経由」と「大王寺経由」のような力関係にある。
現在は、「名柄団地経由」のほうが「能古渡船場」ではなく姪浜港の対岸の「マリノアシティ福岡」と結びつきを強めたことが決定打となり、能古渡船場からの「名柄団地経由」は衰退している(その分、駅東ランプ経由の「300番」、片道だけの「11番」、姪浜駅南口からの「1番」と、レアな路線が際立つ結果となっていますが)。
(つづく)
福岡市西区愛宕浜の「のこ渡船場」バス停。
“都市部の沿岸部の「狭義の終点」”と“郊外部の沿岸部の「狭義の終点」”の中間のような場所(←「の」がかなり多いですけど)。
「能古渡船場」「のこ渡船場」どちらの表記ともに用いられるが、西鉄のサイトでは「能古渡船場」が正式(?)となっているため、「のこ渡船場」で検索しても何もヒットしないのでご注意を。
「渡船場」は「とせんば」と読み、マリンクスの「相島渡船場」とは異なる。
一方、同じ船が出る場所でも「戸畑渡場」「神湊波止場」などは、渡船場の所在地を示しているが、こちらは博多湾に浮かぶ「能古島」に行く船が出る場所という意味であり(小呂島に行く船も出ます)、そういう意味では「相島渡船場」と同じである。
施設の名称は「能古渡船場」ではなく、「姪浜旅客待合所」となっている。
「愛宕浜」にあるのに「姪浜」なのは、愛宕浜が埋め立てられる前は南側の姪浜(姪の浜)地区に渡船場があったことの名残り。
もし、能古島航路がこの場所に今新たに就航…という状況であれば、「愛宕浜旅客待合所」という名称になっていたかもしれないが、渡船場の移転当時は、「姪浜」に比べて「愛宕浜」の知名度は圧倒的に低かったと思われ、「姪浜」が採用されたことは自然の流れのように思う。
香椎地区からかなり離れているにもかかわらず、「香椎照葉」「香椎パークポート」などの名前が付くこととどこか似通っているのかも。
降車専用バス停の向かい側にあるのは西鉄バスの愛宕浜営業所で、
入口付近にバスの待合所がある。
時刻表と路線図。
かつてはここに「68番」や「97番」がやってきていたこともある。
最寄りの鉄道駅は「姪浜」だが、駅よりも福岡市中心部(天神、博多駅方面)に向かう路線が充実しているのは「香椎照葉」と同じ。
そんな中、香椎照葉~千早駅の「1番」と似た役割の「98番」。
ただし、「98番」は試行運行ではなく、本数も「1番」よりは多い(とはいえ、以前と比べたら減った印象がありますが)。
「マリナタウン入口」までの経路は、もともとは「名柄団地経由」だけだったが、住宅地開発とともに後発の「マリナタウン経由」が勢力を徐々に強めてきており、「宗像コモン経由」と「大王寺経由」のような力関係にある。
現在は、「名柄団地経由」のほうが「能古渡船場」ではなく姪浜港の対岸の「マリノアシティ福岡」と結びつきを強めたことが決定打となり、能古渡船場からの「名柄団地経由」は衰退している(その分、駅東ランプ経由の「300番」、片道だけの「11番」、姪浜駅南口からの「1番」と、レアな路線が際立つ結果となっていますが)。
(つづく)