スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

エーデルワイス賞&排尿の善悪

2008-10-17 18:53:36 | 地方競馬
 旭川競馬場ではおそらく最後になるであろう重賞,第11回エーデルワイス賞は,旭川競馬場のラストレースとして昨晩争われました。
 大外からタッチブライトが押していってハナ。モエレオンリーワンが2番手につけ,キミニムチュウ,ラヴリードリームとJRAの2頭が追走。前半の800メートルは50秒9で,ミドルペースに近いハイペースとなりました。
 中団に構えていたアンペアが外を進出すると,タッチブライトとキミニムチュウは後退。内からモエレオンリーワン,ラヴリードリーム,アンペアとなり,直線入口手前では3頭の雁行状態になりましたが,手応えの差は歴然。その通りにアンペアが直線では一気に抜け出し,6馬身もの差をつける圧勝となりました。大外を伸びたモエレピンクレディが詰め寄ったもののモエレオンリーワンが2着を確保。ハナ差の3着にモエレピンクレディ。
 優勝したアンペアは3勝目。リリーカップを勝った後,ブリーダーズゴールドジュニアで牡馬のワンダフルクエストの2着。フローラルカップは3着に敗れましたが,ここはそこを勝ったネフェルメモリーが回避したこともあり,巻き返しに成功。この着差ですから,あるいはネフェルメモリー相手でも勝てていたかもしれません。もちろん重賞は初制覇。
 鞍上は北海道の山口竜一騎手で,昨年も勝っていてエーデルワイス賞連覇で2勝目。管理するのは北海道の角川秀樹調教師で,こちらはこのレース初制覇です。

 今期の竜王戦七番勝負第一局の舞台はパリ。現地時間の明日から始まります。対戦成績は渡辺明竜王が4勝,羽生善治名人が6勝。終局はおそらく日本時間の20日未明ではないかと思いますので,20日付の記事で紹介します。

 また,明日から京王閣記念が開催されます。2日目には別にワールドグランプリも行われます。

 排尿の完全性というのを考察したときに得た結論のひとつに,排尿という運動motusは,諸個人の本性natura,essentiaに属するような力potentiaではなく,むしろ人間の本性一般に属するような力なのであるということがありました。そしてその根拠というのは,どんな人間の身体corpusにとっても排尿という運動は,その身体の完全性perfectioすなわち実在性realitasを維持するのに有益であるという点にありました。
 そこでこれを今度は完全性の移行transitioという観点から考えてみましょう。すなわち,排尿という運動をなす前の人間の身体の状態は,排尿という運動をなした後に,どのような状態に移行しているといえるのかを考えてみるわけです。すると,排尿という運動自体は,どんな人間にとってもその完全性を維持するのに有益であるといえる運動であるわけですから,人間の身体の状態というものは,排尿という運動の前に比較するならば,この運動の後では,その完全性がより大なる状態に,たとえそれがどんなにわずかであったとしても,より大なる状態に移行したと考えるよりないのではないかと僕は思うのです。
 すると,この移行はまさに排尿という運動を原因とするような移行であるといえますから,少なくとも人間の身体にとって,排尿という運動は善bonumであるといわなければならないと思います。しかし,人間の精神mens humanaの秩序ordoはその人間の身体の秩序と同一ですから,人間の身体にとって排尿という運動が善であるならば,やはり人間の精神にとってもそれは善であるでしょう。したがって,放尿であろうと失禁であろうと,それは人間の身体の力であると考えられるように,放尿であろうと失禁であろうと,排尿という運動は善であるということが,まずスピノザの哲学における基本的なベースになるのではないかと僕は思います。
コメント
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