スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

クイーン賞&想起の場合

2008-12-13 19:18:31 | 地方競馬
 いまや競馬界のアイドルともいえる白毛のユキチャンが出走してくるという点でも注目を集めていた10日のクイーン賞
 逃げたいと思われた馬は2頭ですが,このうちシスターエレキングが行く気を見せなかったのでザッハーマインの逃げ。ユキチャン,ヤマトマリオンと,人気の2頭がこれを追いました。最初の800メートルは48秒1。ミドルペースです。
 ザッハーマインは直線の入口までは頑張りましたが,そこでユキチャンが交わして先頭に立つと,マークしていたヤマトマリオンと一騎打ちに。ゴールまで2頭の競り合いが続きましたが,頭だけ出たヤマトマリオンの優勝。ユキチャンが2着で,好位から差してきたアイスドールが3着と,順当な結果に終っています。
 優勝したヤマトマリオンは5月の東海ステークス以来の勝利で,芝も含めて重賞3勝目。ここのところは牡馬相手に好走を続けていましたから,能力だけでいえば当然の勝利。ここは距離短縮とトップハンデが課題でしたが,クリアしました。ユキチャンをマークできる位置からレースを進められたのもよかったのだろうと思います。おそらく距離はもっと長い方がよいと思いますので,エンプレス杯はさらにいいのではないでしょうか。
 鞍上は幸英明騎手,管理するのは安達昭夫調教師。共にクイーン賞初制覇です。

 明日は阪神ジュベナイルフィリーズ。素質が高そうな馬が多いです。とくにブエナビスタ◎,ジェルミナル○,ミクロコスモス▲の3頭に期待。ダノンベルベール△,アディアフォーン△,デグラーティア△と,あげていけばきりがありません。

 香港では国際レース。今のところ16日に日本馬が出走するレースを回顧するつもりでいます。

 競輪は明日から佐世保記念が開催されます。来年のSSに入るかどうかぎりぎりの荒井選手に注目します。

 僕が示した分類に厳密に考えれば,これまでに示されたことは,表象の種類のうちでは人間の精神による諸々の事物の知覚が混乱した観念であるということであって,事物の想起に関してはそうではないということもできるかもしれません。なので,人間の精神による事物の想起もまた混乱した観念であるということもここで示しておくことにします。
 ただしスピノザはこのことをそれ自体では示していません。もっとも,表象をこのように分類するのは僕がしていることであり,スピノザがやっているわけではありませんから,スピノザにとってはそのことは不要なことであったわけで,これはむしろ当然のことといえるでしょう。
 そもそも,僕が知覚と想起とを分けたときの方法が,想起は混乱した観念であるということを示しているということができます。なぜなら,想起というのは,現実的には現前していないある物体ないしは自分の精神について,それが現前していると観想するような観念なのですから,これが十全な観念ではないということは,それ自体で明らかであるといえるからです。
 しかし『エチカ』に訴えるということであれば,これは第二部定理二九系でいいのだろうと思います。というのは,たとえば第二部定理一七系で人間が外部の物体を想起するとき,人間の身体の内部の運動の様式は第二部定理一七の様式と同一です。そして第二部定理二五で,この様式の外部の物体の表象像が混乱した観念であると証明されます。同様の手続きが自分の身体および自分の精神に関しても成立し,第二部定理二九系は,それらの帰結です。したがって第二部定理二九系の中には,単に人間の精神による事物の知覚が混乱した観念であるということだけでなく,一般に人間の精神による事物の表象は混乱した観念であるということが含まれていると考えてよいと思われるからです。
コメント
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