スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

全日本2歳優駿&具体的不備

2008-12-17 19:26:04 | 地方競馬
 2歳ダート王決定戦の全日本2歳優駿。残念ながら雨で,不良馬場での争いとなりました。
 チョットゴメンナの逃げは予想された展開のひとつ。これにリスペクトキャット,ヴァルダマーナ,スーニの3頭が集団で続きました。前半の800メートルは49秒4でこれはミドルペース。
 先行集団の後ろにいたのがナイキハイグレードとメトロノースで,メトロノースは向正面で上がっていきたいように見えましたが差を詰められず。直線の入口ではスーニが絶好の手応えで先頭に並び,そのまま追われるとあとは一人旅で楽勝。その他の先行馬は苦しくなり,ナイキハイグレードが2番手に上がりましたが,これを外から北海道のナサニエルが捕えて2着。ナイキハイグレードが3着。
 優勝したスーニ兵庫ジュニアグランプリに続きここも制覇。4戦全勝での大レース制覇。今日は距離延長がひとつの課題でしたが,1600メートルでは問題ありませんでした。ある程度まで先行できて,確実に末脚も発揮できますので,少なくともこれくらいの距離までは,大崩れすることは考えにくそう。無事に育っていってほしいです。
 鞍上は内田博幸騎手で,菊花賞以来の大レース優勝。このレースは一昨年以来の2勝目。管理するのは吉田直弘調教師で,これが初の大レース制覇となりました。
 不良馬場の影響はたぶんあったでしょう。どの馬がどうとはいえませんが,2着のナサニエルには有利に働いたのではないかと思います。

 竜王戦は第七局なので振駒。先手は羽生善治名人。渡辺明竜王第六局と同様に急戦矢倉に出ました。まったく違う形ですが,戦いが開始されてからの封じ手。先手は駒得が確定しているようなものなので,後手からの反撃を凌ぐことができるかどうかが勝負の分かれ目になるのではないでしょうか。

 競輪は明日から岐阜記念になります。まだ記念競輪がひとつ残っていますが,来期のSSはここで確定します。

 自分の身体ならびに精神の想像について先に説明したのは,考察をあまりややこしくさせないために,主に外部の物体の想像というのを考察の対象にしようという考えが僕にあったためです。よってここからは,それを中心に考えていきます。ただし,やはり想像というのは広い意味をもちますので,単に外部の物体の想像というだけでは不十分です。ある人間が体験していないこと,つまり未経験である事柄を表象するなら,この表象はすべて想像といわれます。したがって,単に外部の物体の表象というよりは,ある人間にとって未経験の事象の表象といった方がいいかもしれません。この事象というのは,どんな事象であってもある運動ないしは静止です。運動と静止は延長の属性に固有の事象ですので,便宜的にこの事象を,延長の属性の個物である物体といっているというようにお考え下さい。現実的にはこの想像の中には,自分の身体ならびに精神がその一部として入り込んでくる場合も多いでしょう。
 さて,もしもスピノザが論理展開していることのみを真に受けて,人間の精神による表象はスピノザが証明していることだけであるというなら,人間は現時点で経験していること,すなわちこれが知覚であり,またかつて経験したこと,すなわちこちらが想起になりますが,これ以外の表象をなさないということになります。つまり人間は未経験である事柄については表象することがないということになるわけです。これはたとえていえば,宝くじに当たったことがない人間は宝くじに当たることを表象できないというようなことを意味します。しかしこれが不条理であること,というか端的に誤りであるということは,とくに説明するまでもなく明らかであるといえるでしょう。そもそも,もしも自分が宝くじに当たることが表象できないなら,多くの人間は宝くじを買わないだろうと思います。これがスピノザの表象論における具体的な不備と僕が考えていることになります。
コメント
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