スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

名古屋グランプリ&偶然

2008-12-23 19:14:09 | 地方競馬
 大レースの谷間にあたるものの,新年の川崎記念との関連が意外に深いのが今日の第8回名古屋グランプリ(動画)です。
 ボランタスが内田博幸騎手から東川公則騎手に乗り換り,また地元のセンゲンゴローが出走を取り消したので,11頭でのレースとなりました。
 先手を奪ったのはヤマトマリオン。かなり押さえながらムーンバレイが2番手を追走。チャンストウライ,ワンダースピードと続き,最初の1周はほとんど動きがないレースとなりました。
 2周目の2コーナーに入るあたりから後方3番手に位置していたメイショウトウコンが上昇を開始し,向正面でも外を進出。ムーンバレイとチャンストウライは対応できず,3コーナーを回るとヤマトマリオン,ワンダースピード,メイショウトウコンがほぼ雁行状態となり,4番手以降は少し離されました。そのまま直線に入るとヤマトマリオンは脱落。ワンダースピードが一気に抜け出して優勝。追ってきたメイショウトウコンが2着。直線で伸びたボランタスが3着に食い込みました。
 優勝したワンダースピードは4月のアンタレスステークス以来の勝利で重賞2勝目。ここはほかの有力馬に比べて,距離適正で上回った結果ではないかと思います。時計は少し遅くなったという印象がありますが,それにしても鮮やかな勝利でした。
 鞍上は小牧太騎手で,管理するのは羽月友彦調教師。共に名古屋グランプリは初制覇です。

 明日は浦和でオーバルスプリント。ディアヤマト◎を狙ってみます。ナイキアディライト○とコアレスデジタル▲,次いでキングビスケット△。トーセンラヴ△も。

 表象の非確実性について考える前に,ひとつ注意しておきたいことがあります。表象の動揺ないしは表象の疑惑に関する説明をスピノザが与えている備考が付されている第二部定理四四系一には,偶然ということばが使われていますが,僕がここでいっている非確実性というのは,この偶然とは異なります。簡潔にいえば,ここで偶然といわれている範囲は,僕が非確実性ということばで示そうとしていることよりも,ずっと広く渡るでしょう。しかし,この偶然ということについて考えることもまた,想像を考える上で,きっと役立つと思います。
 たとえば,僕たちはある事柄を知覚する場合には,自分自身がそれを知覚していることに関して,より正確にいうならそのように知覚している対象に関して,何らかの確実性を有します。これは想起の場合にも同様で,想像だけがこうした確実性をもちません。これが非確実性,あるいは確実性ということの,ここでの意味です。
 しかし一方で,ある事柄について,それは確実ではあるけれども偶然である,あるいは偶然というのは必然の対義語ですから,ある事柄は確実に自分自身に現前している,あるいは現前したけれども,それが自分に現前すること自体は必然ではないと観想することはあるわけです。これは自分自身の知覚ないしは想起について反省的に考えるなら,だれしも納得できることだと思います。
 したがって,非確実性ということばで示されるような精神の一状態が含まれるような表象というのは想像に限られるわけですが,それが偶然ということばで示されるような状態が同時に含まれるのは,想像に限らず,知覚にせよ想起にせよ,表象全般にわたるということになります。
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