スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

香港国際競走&自分

2008-12-16 19:20:16 | 海外競馬
 14日に香港で開催された国際競走。日本馬が出走した3レースを,日本の馬を中心に簡単に回顧します。
 レース順にまずは香港ヴァーズ。このレースは発走直後からこれがレースかと思うような超スローペース。ジャガーメイルは後方3番手の位置。直線は外から2頭目まで出して,すぐ内のDoctor Dinoと並ぶように追い込んできて,先に抜け出していたパープルムーンと3頭の接戦まで持ち込みましたが3着。重賞も勝っていない馬が海外GⅠで差のない3着ですから誉めてあげてもいいと思います。ただしパープルムーンはジャパンカップでは9着。相手に恵まれた面もあり,帰国すれば重賞くらいはすぐ勝てるかといえば微妙なところ。このカテゴリーは世界でも日本馬の層の厚さが抜群です。
 続いて香港スプリント。ローレルゲレイロは先行集団,トウショウカレッジは後方2番手と対照的な位置取り。ローレルゲレイロは外に出て,直線の入口では先頭に並び掛けましたがそこから伸びを欠き8着。トウショウカレッジも伸びたとはいえ9着で,ローレルゲレイロも捕えられませんでした。
 この路線は日本馬のレベルが低いということもありますが,ほかにも僕には分からない何らかの原因があって,日本馬が好走するのは難しいのではないかと思います。
 最後に香港マイル。スーパーホーネットは後ろから5頭目あたりを追走。道中はほとんど差を詰めることができず,直線は一番外から追い込んできましたが5着が精一杯。
 陣営はもっと前の位置からの競馬を目論んでいたようですが,馬が対応できませんでした。ただし,うまく流れに乗れていたとはしても,勝ったグッドババはえらく強い内容でしたので,勝つのは難しかったのではないかと思います。

 明日は川崎で全日本2歳優駿。メトロノース◎とスーニ○が有力。次いでナイキハイグレード▲とスズカワグナー△。もう1頭,ワンダフルクエスト△も。

 佐世保記念は決勝。並びは岡村ー海老根ー鈴木ー佐藤の南関東,吉田ー内藤の西日本に平沼,浜田ー小倉の四国。これは海老根選手がかなり有利に思えます。

 そして明日から竜王戦七番勝負第七局。渡辺明竜王と羽生善治名人,勝った方が竜王獲得です。

 人間の精神による外部の物体の想起に関連して,自分の身体ならびに精神が表象される場合には,この表象を知覚か想起か決定することは難しいと結論しましたが,想像の場合にも同様のことが生じますので,まずこのことを説明しておくことにします。もちろん本来の論理的手続きからすれば,先にいかにして人間が諸々の事物を想像するのかということを導き出して,その後でこれを説明するべきではありますが,このこと自体は論理的に訴えなくても,単に経験論的な説明だけでも十分であろうと思います。
 僕たちが事物を想像するという場合には,すでに説明しましたようにやや広い意味があるわけです。そこで同じように,ある人間が馬に乗るということを想像するという場合を考えてみましょう。もちろんこの人間が,馬に乗った経験がないというのは,その表象が想像といわれる場合の絶対条件です。
 このときに,もしもこの人間が,このように想像する自分自身の身体もしくは精神を表象するならば,これは知覚であるということになります。そしてこのようなことが生じ得るということは,経験的に明らかであるといえるでしょう。
 しかし一方で,もしもこの場合に,この人間が馬に乗っている自分自身の身体や精神を表象するなら,これは想像しているということになります。こういう一種の疑似体験も可能であるということは,やはり経験的に明らかであるといえるのではないでしょうか。もしも無意識というのを排除して,単に意識という面からいえば,こちらのケースの方が多いと僕たちは感じているのではないかと思います。
 よって,想像の場合にも,自分の身体および精神の場合には,それが知覚なのか想像なのかははっきりと結論付けられません。ただ,やはり自分の身体と精神を表象するということは間違いなく,またそれが混乱した観念であるということも,第二部定理二九系から明らかであるといわなければならないことになります。
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