スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ニューイヤーカップ&弱点

2014-01-15 19:13:22 | 地方競馬
 降雪の予報が出されていましたのでその影響がどれほどのものになるかが心配だった第57回ニューイヤーカップ。ジュリエットレターが病気で競走除外となり10頭。
 ファイヤープリンスは出負け。内枠が有利なコースですが大外のキョウエイアドニスが1コーナーで先頭に立ち,そのままインに切れ込んでの逃げ。2番手は少し離れてグレンデールとパンパカパーティで併走。その後ろもやや離れてドラゴンエアルとエイシンホクトセイ。前半の800mは48秒9でこれは猛烈といえるほどのハイペース。
 グレンデールは3コーナーを前に一杯。パンパカパーティが2番手に上がり,エイシンホクトセイが外,ドラゴンエアルも内から追い上げ,後方2番手からファイヤープリンスも前に取り付いてきました。キョウエイアドニスも3コーナーを回ると一杯になり,直線入口ではパンパカパーティが先頭。エイシンホクトセイは苦しくなり,外からファイヤープリンス,間からドラゴンエアルが追い上げ,この3頭の争いに。直線でファイヤープリンスがパンパカパーティに馬体を寄せていったので,ドラゴンエアルは不利を被ったように思えます。ゴール直前でファイヤープリンスがパンパカパーティを捕えて優勝しましたが,やや後味の悪さが残りました。パンパカパーティがクビ差の2着で同厩舎のワンツー。ドラゴンエアルは1馬身半差で3着。
 優勝したファイヤープリンスはこれまで11戦して2勝。それが共に大井の1200m戦でしたので,伏兵というべき存在。出遅れましたが内枠でしたので大きな不利にはならず,猛ラップになったことにも助けられた感があります。少なくともここで図抜けた存在とはいえないような気がします。父はウインドインハーヘア産駒でディープインパクトの全弟となるオンファイア
 騎乗した浦和の見沢譲治騎手は1999年の桜花賞以来,およそ15年ぶりの南関東重賞制覇。管理している浦和の小久保智調教師と共にニューイヤーカップ初勝利。

 強い意味が公理的性格を有し得るかを問う際に,あるいはさらに進めて強い意味の内容が真理veritasであるかを問う際に,素朴な疑問はある致命的な欠陥を抱えています。
 一般的にXはYであるという命題があるとします。この命題が偽であることを証明するには,ふたつの方法があります。ひとつはXはYであるということを導く訴訟過程に誤りが含まれていることを指摘することです。もうひとつは背理法を用いることで,XはYではないという命題が真であるということを論理的に帰結させるか,そうでないならばXはYではないということが真理であることを示し得る実例を,たったひとつで構わないので示すことです。しかるに素朴な疑問は,これらどちらの方法も示していません。そこで示されているのは,XとYを用いて示すならば,XはYであるとはいえないかもしれないということにすぎません。そしてYではないかもしれないということは,Yであるかもしれないということを同時に意味してしまうのです。
 つまり,確かに強い意味が真理であるということの信憑性を疑わせるような内容を素朴な疑問は有しているのですが,それは単に疑いにすぎません。いい換えるならこの内容のうちには,強い意味が真理であるという可能性を完全に排除できるような要素は少しもないのです。一方この疑問が,何らかの原因と結果の間にある関係が,必然的なものではなく,偶然のものであるということを明らかにはしていないということも明白でしょう。
 こうした種類の弱点は,この後,さらに段階を積み重ねていくことになる疑問のうちにも発生することになります。しかし,このゆえにその種の問いを続けていくことが無意味になるということはありません。むしろそれを問い続けていくことによって,強い意味が真理として成立するための条件が明らかになってくるからです。つまりこれは,一種の方法論的な疑問であるというように最初から理解しておいてください。
 いずれにせよ,素朴な疑問は強い意味の正当性を完全には破壊できません。なので今はこれだけを問うておき,さらに次のステップに進むことにします。
コメント
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