スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

Kが話す条件&糖尿病健康手帳

2017-09-24 19:19:38 | 歌・小説
 『『こころ』の真相』にあるように,下の四十一を中心としたKの動揺は,先生が自分のに対する恋を応援してくれるものと思い込んでいたKが,実際には先生にそれを否定されたことが大きな理由であったと読解して,これを基礎にその前の部分の読解を試みてみます。
                                     
 まず,柳澤のように読解するために必須となる条件は,この部分の会話をしたいと思っていたのは先生ではなくてKであるということです。Kはさらに一歩先に踏み出すために,つまり自分の恋心を静にも告白するために先生の後押しを欲していたというのが柳澤の読解の一部を構成するので,もしもこの会話がKから始められたのではなく先生から始められたとすれば,この読解は崩壊するか,少なくとも説得力を大きく失うことになるでしょう。ですが柳澤の読解を満たすための条件は満たされています。この部分の会話は,下の四十で,Kの方から始められているからです。それは学校の図書館でした。僕はこの図書館という部分には注目します。
 Kは先生に後押しをしてほしかったのですが,後押しすることができるのは先生だけでした。なぜならKが静に恋心を抱いているということを知っていたのはK自身のほかには先生だけであったからです。したがって,Kはただ先生にこの話をすればよかったというわけではありません。先生とふたりきりのときでなければならなかったのです。他面からいえば,ふたりの話をだれも聞いていないということも,Kが先生に話すための条件を構成しています。ふたりは同じ家に住んでいるのだから,そこで話せばいいというものではないのです。むしろその会話を奥さんや静に聞かれてしまう可能性を考慮すれば,家で話すというのはKにとって最悪に近かったでしょう。
 だからKはまず図書館で先生に話し掛け,その後で外に誘い出して本当に話したかったことを話し始めます。これも図書館ではほかの利用者に聞かれてしまう可能性があるので,Kにとっては自然でしょう。よってここでも柳澤の読解の正当性を満たす条件が整っています。これを確認して,図書館の部分のテクストを読解しようというのが僕の試みになります。

 12月31日,土曜日。僕はこの日は蒲田に行っていたのですが,午後3時半に帰宅しました。これは体調の悪化を感じたためでした。この日はその後も起きてはいて,夕食も摂ったのですが,午後9時にはベッドに入って眠ってしまいました。
 1月1日,日曜日。基本的にこの日はずっと自室で横になっていました。ただ,3度の食事は適切な量を摂取することができましたので,インスリンの注射には問題を来しませんでした。パソコンは自室のベッドの脇にありますので,ブログを書いたりする分には問題はないのです。
 1月2日,月曜日。体調はこの日には良化しました。長者町に行くこともできました。
 1月4日,水曜日。この日が妹の仕事始めの日でした。僕はこの日も長者町に行っています。
 1月8日,日曜日。母と妹が美容院に行きました。午後3時20分には帰っています。これは美容院に行った場合には早い方の帰宅時間です。
 1月9日,月曜日。この日は横浜に行っていたのですが,帰宅後に,糖尿病手帳を落としたという連絡が入っていると母から伝えられました。
 これは正確には糖尿病健康手帳という手帳です。社団法人である日本糖尿病協会が編集したもの。中に名前と住所が書いてありますので,おそらくそれを見て拾った方が連絡をくれたのでしょう。僕は入院しているときにもらったと記憶していますが,最初の方に糖尿病合併症についての記述があり,中には経過の記録を記述できる欄なども含まれています。ただし僕はここには何も記述していません。絶対に必要なものではないですが,僕は外出時には,ほとんどの場合はズボンの後ろのポケットに携帯していました。もし低血糖で倒れるようなことがあったとき,僕が糖尿病であるということを伝えることができるものであるからです。
 いつも携帯していたのですが,これを落としてしまったのは初めてのことでした。ズボンの後ろのポケットに入れてあるものを落とすというケースは発生しないからです。この日は月曜日で,週刊競馬ブックを買って一時的に同じところに入れてありました。それを取り出すときに落下してしまったのだと思います。
コメント
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