一般的にズームレンズというのはズーム域によって画質にムラがあって、広角端では画面周辺の画質が悪くて望遠端では画面全体の画質が落ちる傾向があるため。パンフレットなどの作例写真では最も画質が出やすい焦点域を用いて撮影されていることが多く、実際にカメラを購入して撮影してみると思った程画質が出なくてガッカリするというパターンが結構あります。
ズームレンズというのは結像とは直接関係のない屈折率の高い凹レンズのグループ(群)を前後に動かすことで像倍率を変化させる構造なので、構造的に収差変動を免れることが出来ないため。ズーム域によって画質に違いが生じてしまうものなのです。
もしズームレンズで高画質を引き出したいのであれば、最も画質の出る焦点域と絞りの組み合わせを予め把握して使わなければならないのです。
そう考えると最初からズームレンズなどではなく単一焦点距離のシングルレンズ(最近では「プライムフォーカル」なんつう呼び方もあるそうですが。)を用いた方が更に高画質を得ることが出来るので、スチル写真の醍醐味を味わうことが出来るのではないかと思います。
とは言え、実はシングルレンズであれば必ずしも高画質が得られるわけでもなかったりします。
シングルレンズで画質が出ない理由としては、一つは無理な光学系の小型化で、もう一つは中途半端な大口径化だと言えるでしょう。
最近流行りのパンケーキレンズも、オリンパスのズイコーデジタル25㎜F2.8の画質が結構良かったのが流行の一因のようですが。その後流行りにつられて出てきたパンケーキレンズの中にはズームレンズの広角端と画質の違わないようなものも発売されてしまっており、思った程画質が出なくて悲しい結果になっているケースも少なくないようです。
Olympus Zuiko-digital 25mm F2.8
Fig:
↑軸外のハイライト部分に青ニジミが出るものの曇り空などの低コントラスト条件では青ニジミはほとんど見られず概ね高画質。
カメラメーカーが主張する「レンズは明るい程光を集める能力が高く、高画質。」という話も、実は元々天体望遠鏡の話であって、天体望遠鏡の多くは屈折光学系でF5.6前後のものが主流で、反射光学系では設計製造の困難な双曲面反射鏡を用いたものでもF2.8程度の話であり、そのまま写真用レンズに当てはまるものではないのです。
最初から高画質を目指して大口径なレンズを設計すれば絞り解放から高い画質を得ることも可能ですが、そういった設計をするためには光学系は大型になり、特殊な素材や加工技術も必要になるため高価にならざるを得ません。
SIGMA 50㎜F1.4
Fig:
↑大口径高画質を両立させた典型例で、同じ焦点距離の他のレンズと比べれば大型で重く、価格も高価。
扱い易い大きさや重量で画質を充分に得るためには、最適な明るさで設計することが重要であり。中途半端な大口径化は画質を後回しにしていると考えた方が良いでしょう。
また、中途半端な大口径設計をしてしまうと、球面収差の補正量が増加してしまうために、絞りを絞ってもあまり急には画質が向上しない傾向もあるため。予め適切な口径比で設計してある方が絞り解放付近から高い画質を得られる傾向もあります。
SIGMA 60㎜F2.8 DN
Fig:
↑小型軽量と高画質を両立させた典型例。
しかし、一般的にはある程度明るいレンズの方が手ブレによる画質劣化要因との兼ね合いから、半絞りでも明るいレンズをユーザーが求めようとする傾向があるため、市場競争から中途半端な大口径化をせざるを得ない実情もあるため、SIGMA 60㎜ DN のように高画質な単焦点レンズはあまり多くはありません。
こうした中途半端な大口径化の市場競争から隔離されているのがマクロレンズだと言えるでしょう。
マクロレンズというと、工業用の単位共役比設計レンズのように近距離でしか画質が出ないものではないかと思われがちですが。民生用のマクロレンズの多くは一般撮影領域から画質が出るよう設計されていることが多いため、風景写真やポートレート撮影でも高い画質を得ることが出来るのです。
*:写真は全て検索エンジンからパクってきたもの
なんてぇ記事書いたりすると、皆がマクロレンズを買っちゃうので値段が上がっておいらが買いずらくなるので本当は秘密にしておきたかったりもする。
まあアクセスIPも少ないので大した影響もないかな…。(急に増えたら嫌だな アフィリエイトやってないから儲かるわけでもないし。)
Ende;
ズームレンズというのは結像とは直接関係のない屈折率の高い凹レンズのグループ(群)を前後に動かすことで像倍率を変化させる構造なので、構造的に収差変動を免れることが出来ないため。ズーム域によって画質に違いが生じてしまうものなのです。
もしズームレンズで高画質を引き出したいのであれば、最も画質の出る焦点域と絞りの組み合わせを予め把握して使わなければならないのです。
そう考えると最初からズームレンズなどではなく単一焦点距離のシングルレンズ(最近では「プライムフォーカル」なんつう呼び方もあるそうですが。)を用いた方が更に高画質を得ることが出来るので、スチル写真の醍醐味を味わうことが出来るのではないかと思います。
とは言え、実はシングルレンズであれば必ずしも高画質が得られるわけでもなかったりします。
シングルレンズで画質が出ない理由としては、一つは無理な光学系の小型化で、もう一つは中途半端な大口径化だと言えるでしょう。
最近流行りのパンケーキレンズも、オリンパスのズイコーデジタル25㎜F2.8の画質が結構良かったのが流行の一因のようですが。その後流行りにつられて出てきたパンケーキレンズの中にはズームレンズの広角端と画質の違わないようなものも発売されてしまっており、思った程画質が出なくて悲しい結果になっているケースも少なくないようです。
Olympus Zuiko-digital 25mm F2.8
Fig:
↑軸外のハイライト部分に青ニジミが出るものの曇り空などの低コントラスト条件では青ニジミはほとんど見られず概ね高画質。
カメラメーカーが主張する「レンズは明るい程光を集める能力が高く、高画質。」という話も、実は元々天体望遠鏡の話であって、天体望遠鏡の多くは屈折光学系でF5.6前後のものが主流で、反射光学系では設計製造の困難な双曲面反射鏡を用いたものでもF2.8程度の話であり、そのまま写真用レンズに当てはまるものではないのです。
最初から高画質を目指して大口径なレンズを設計すれば絞り解放から高い画質を得ることも可能ですが、そういった設計をするためには光学系は大型になり、特殊な素材や加工技術も必要になるため高価にならざるを得ません。
SIGMA 50㎜F1.4
Fig:
↑大口径高画質を両立させた典型例で、同じ焦点距離の他のレンズと比べれば大型で重く、価格も高価。
扱い易い大きさや重量で画質を充分に得るためには、最適な明るさで設計することが重要であり。中途半端な大口径化は画質を後回しにしていると考えた方が良いでしょう。
また、中途半端な大口径設計をしてしまうと、球面収差の補正量が増加してしまうために、絞りを絞ってもあまり急には画質が向上しない傾向もあるため。予め適切な口径比で設計してある方が絞り解放付近から高い画質を得られる傾向もあります。
SIGMA 60㎜F2.8 DN
Fig:
↑小型軽量と高画質を両立させた典型例。
しかし、一般的にはある程度明るいレンズの方が手ブレによる画質劣化要因との兼ね合いから、半絞りでも明るいレンズをユーザーが求めようとする傾向があるため、市場競争から中途半端な大口径化をせざるを得ない実情もあるため、SIGMA 60㎜ DN のように高画質な単焦点レンズはあまり多くはありません。
こうした中途半端な大口径化の市場競争から隔離されているのがマクロレンズだと言えるでしょう。
マクロレンズというと、工業用の単位共役比設計レンズのように近距離でしか画質が出ないものではないかと思われがちですが。民生用のマクロレンズの多くは一般撮影領域から画質が出るよう設計されていることが多いため、風景写真やポートレート撮影でも高い画質を得ることが出来るのです。
*:写真は全て検索エンジンからパクってきたもの
なんてぇ記事書いたりすると、皆がマクロレンズを買っちゃうので値段が上がっておいらが買いずらくなるので本当は秘密にしておきたかったりもする。
まあアクセスIPも少ないので大した影響もないかな…。(急に増えたら嫌だな アフィリエイトやってないから儲かるわけでもないし。)
Ende;