第二に、脳卒中や頭部外傷などの救急疾患を扱うドクター達が、若手が補充されないために徐々に疲れてきて、燃え尽きて辞めてしまう。リハビリ医になったり開業してしまう。最近そういう先輩方が増えてきました。無理もないことです。第二の人生として応援したいと思っているほどです。
考えてみれば、私が研修医で入局した頃は
「お前らの学年ではもう部長にはなれない。脳外科は開業できないんだからどんどん医者がたまっていく。2番手ぐらいにしかなれないよ、かわいそうに」と言われていました。まあ、その年で「部長になりたい」など思ってもいませんでしたが。
それがあっという間に変わってしまいました。先輩達がどんどん開業したりリハビリ医になっていく。開業の先生達もみんな成功しています。昔は開業はあきらめて選んだのに、時代のニーズが専門医を求めているのです。ほんと先のことなんて分からないもんですね。
さて話を戻します。現在の研修医制度が継続し、この状況が続けば脳神経外科医は減りつづけるでしょう。現に、我々の周囲でも中小の病院からすでに脳神経外科が撤退し始めています。それぞれの地区の地域医療、救急診療を支えたいという思いはあっても、全く同じ診療を以前より少ない人数で支えるのはまず不可能ですし、内科医や麻酔科医が減少した施設での手術や診療はそれまで以上に危険が伴います。ドクター達も長期にわたって一人二役では燃え尽きてしまうのです。
ですので、今後は脳外科の診療はもっとセンター化されていきます。と言うとかっこいいですが、つまり各地区からどんどん撤退していくということです。近くに脳外科がない...ということになるわけです。
しかし考えてみれば限られた施設でしか手術をしないというのは、欧米に近い形ということで悪いことではないのかもしれません。少数の経験しかないドクターや施設がなくなり、多くの経験を持つセンターばかりになるわけです。でもそれまで脳神経外科医の常駐施設だった病院には大きな痛手となりますから撤退の際にはもめますよね。
皆さんはどう思いますか?
考えてみれば、私が研修医で入局した頃は
「お前らの学年ではもう部長にはなれない。脳外科は開業できないんだからどんどん医者がたまっていく。2番手ぐらいにしかなれないよ、かわいそうに」と言われていました。まあ、その年で「部長になりたい」など思ってもいませんでしたが。
それがあっという間に変わってしまいました。先輩達がどんどん開業したりリハビリ医になっていく。開業の先生達もみんな成功しています。昔は開業はあきらめて選んだのに、時代のニーズが専門医を求めているのです。ほんと先のことなんて分からないもんですね。
さて話を戻します。現在の研修医制度が継続し、この状況が続けば脳神経外科医は減りつづけるでしょう。現に、我々の周囲でも中小の病院からすでに脳神経外科が撤退し始めています。それぞれの地区の地域医療、救急診療を支えたいという思いはあっても、全く同じ診療を以前より少ない人数で支えるのはまず不可能ですし、内科医や麻酔科医が減少した施設での手術や診療はそれまで以上に危険が伴います。ドクター達も長期にわたって一人二役では燃え尽きてしまうのです。
ですので、今後は脳外科の診療はもっとセンター化されていきます。と言うとかっこいいですが、つまり各地区からどんどん撤退していくということです。近くに脳外科がない...ということになるわけです。
しかし考えてみれば限られた施設でしか手術をしないというのは、欧米に近い形ということで悪いことではないのかもしれません。少数の経験しかないドクターや施設がなくなり、多くの経験を持つセンターばかりになるわけです。でもそれまで脳神経外科医の常駐施設だった病院には大きな痛手となりますから撤退の際にはもめますよね。
皆さんはどう思いますか?