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脳梗塞慢性期の治療 基本的アプローチ

2009年09月06日 | 脳梗塞
脳梗塞慢性期の治療の基本についてお話しします。
「脳外科にかかったら脳梗塞は全部手術するの?」
なんて思われているかもしれません。
急性期、つまり血管が詰まってすぐなら、症状が直せる可能性があるからとことん頑張ります。
しかし慢性期は違います。
あくまでも予防ですから。

上の図のように1)3)は普段の健康管理か飲み薬で治療します。
これら2つには手術は基本的に行いません。
2)も飲み薬が基本ですが、それでは予防しきれない場合があります。
その時だけ手術や血管内手術を行います。
どんな場合でしょうか?

まず血管がすごく細い場合です。
薬だけではつまってしまったり、血栓ができてしまうのです。

つぎに既につまっていて、脳の血のめぐりが極度に悪い場合です。
血液が足りないのですから、ちょっと血圧が下がったり、脱水になったりすると、脳梗塞になってしまうのです。

上記の2つの場合だけ外科的な治療を行うのです。
以上が脳梗塞慢性期の治療の基本です。
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