次に挙げる危険因子は糖尿病です。みなさん名前はよくご存知だと思いますし、多くの人を悩ませている病気の一つです。
糖尿病とは読んで字の如く「糖が尿に流れ出てしまう病気」です。しかし実際には尿に糖が出ることよりも、血液の中の糖分が高いことが問題なのです。
少し糖尿病について説明しますね。
私たちが食事をすると、食べ物の中に含まれている糖質が胃や腸で吸収されて「ブドウ糖」になり、血液中に入ります。
そしてこの「ブドウ糖」が血液の中をめぐり、インスリンというホルモンのはたらきで体内の細胞に取り込まれ、細胞の栄養となるわけです。このように私たちの体は「糖」で維持されています。「糖」は栄養分なのです。
ですから食事の後は誰でも血糖値は上がるものなんです。
健康な人の血糖値(血中のブドウ糖の濃度)は食事前で70mg/dlぐらい、食後の最も高い時で130mg/dlくらいです。しかし中には食後200mg/dl以上になる人がいます。
血糖値があまりに高くなると血液中の余分なブドウ糖が尿へと出てきます。この状態が糖尿病です。
さて糖尿病の症状としては、(1)血糖が高いことによる症状と、(2)高血糖が長期にわたるために起きる症状があります。
まず(1)としては無症状の状態から、のどの渇き(口渇)や尿が多く出る状態(多尿)、さらに重症の人では、あまりに血糖が高くなるために意識が障害されるようなことさえあります。
さて(2)としては、高血糖が長期にわたるため徐々に体中の細い血管(微小血管)が障害され、目や腎臓など体中のさまざまな臓器に障害を起こします(上図)。体の臓器はすべて血管から栄養を受けていますから、糖尿病の影響は全身に及ぶのです。糖尿病が全身病である理由がお分かりいただけましたか?
糖尿病治療の主な目的は、普段の症状(1)を抑えることだけでなく全身の合併症(2)を防ぐことにあります。
糖尿病を、「放っておいたら、悔い残る」理由はここにあります。
みなさん、健康診断の結果「糖尿病の疑いあり」と出たら、症状がなくても、すぐに専門医を受診しましょう!
糖尿病とは読んで字の如く「糖が尿に流れ出てしまう病気」です。しかし実際には尿に糖が出ることよりも、血液の中の糖分が高いことが問題なのです。
少し糖尿病について説明しますね。
私たちが食事をすると、食べ物の中に含まれている糖質が胃や腸で吸収されて「ブドウ糖」になり、血液中に入ります。
そしてこの「ブドウ糖」が血液の中をめぐり、インスリンというホルモンのはたらきで体内の細胞に取り込まれ、細胞の栄養となるわけです。このように私たちの体は「糖」で維持されています。「糖」は栄養分なのです。
ですから食事の後は誰でも血糖値は上がるものなんです。
健康な人の血糖値(血中のブドウ糖の濃度)は食事前で70mg/dlぐらい、食後の最も高い時で130mg/dlくらいです。しかし中には食後200mg/dl以上になる人がいます。
血糖値があまりに高くなると血液中の余分なブドウ糖が尿へと出てきます。この状態が糖尿病です。
さて糖尿病の症状としては、(1)血糖が高いことによる症状と、(2)高血糖が長期にわたるために起きる症状があります。
まず(1)としては無症状の状態から、のどの渇き(口渇)や尿が多く出る状態(多尿)、さらに重症の人では、あまりに血糖が高くなるために意識が障害されるようなことさえあります。
さて(2)としては、高血糖が長期にわたるため徐々に体中の細い血管(微小血管)が障害され、目や腎臓など体中のさまざまな臓器に障害を起こします(上図)。体の臓器はすべて血管から栄養を受けていますから、糖尿病の影響は全身に及ぶのです。糖尿病が全身病である理由がお分かりいただけましたか?
糖尿病治療の主な目的は、普段の症状(1)を抑えることだけでなく全身の合併症(2)を防ぐことにあります。
糖尿病を、「放っておいたら、悔い残る」理由はここにあります。
みなさん、健康診断の結果「糖尿病の疑いあり」と出たら、症状がなくても、すぐに専門医を受診しましょう!