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第5回脳血管内治療楽座

2011年10月21日 | 学会/研究会
昨日は神戸市立医療センター中央市民病院の坂井信幸先生をお迎えして脳血管内治療楽座を開きました。
本研究会では主に合併症とその対策についてディスカッションしながら学ぶことを目的としています。
昨日は坂井先生からカテーテル治療後の抗血小板薬の使用について大変興味深い症例をご紹介いただきました。
またCase discussionでは急性再開通療法に関する症例が提示され、意見交換が出来ました。みなさん、様々な意見があり、大変面白いと思いました。
また我々が取り組んでいる搬入施設でtPAを点滴しつつ、当院に搬送する方法「Drip, ship & retrieve」についてはその現状と問題点が明らかとなりました。治療成績を改善するためには、出来るだけ早い転送が望ましく、やはりtPAの治療結果を判断してからでは遅くなる傾向が見受けられました。つまりtPAを点滴しながら転送することが一つのキーポイントであると考えられました。
本研究会をきっかけに参加した皆さんの診療がブラッシュアップされることを願っています。坂井信幸先生と大塚製薬の関係者の方々に御礼申し上げます。
コメント (2)
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