脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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禁煙の薬「チャンピックス」はすごい薬です。

2012年02月14日 | 脳卒中
さて、本題がなかなか出てこないブログになってしまいましたが(笑)、久々に脳卒中の危険因子の話です。

2011年06月19日の脳卒中にならない5か条 その三「危うきを避け」喫煙
2011年06月21日の脳卒中にならない5か条 その三「危うきを避け」喫煙 その2
で、喫煙の害について、そして禁煙することがお金の節約になることを紹介しました。
今回は、新しい禁煙補助薬の紹介です。

たばこが2010年10月から大幅に値上げされました。それまで300円だったものが一気に440円になるという、かつてない大きな値上げでした。この値上げの後、禁煙補助薬が全国的に品薄になったのです。やはりこれほど値段が上がるとつらいですよね。

さて今回は飲み薬タイプの禁煙補助薬について紹介します。
以前は禁煙補助薬というとニコチンパッチやニコチンガムでした。
しかし最近は内服薬があるのです。ファイザー製薬の「チャンピックス」という薬です。飲むとタバコがまずくなるというスグレモノです。

2008年5月に販売が開始されました。
この薬は医師の処方せんが必要で、医療機関の禁煙外来で医療保険が適用されます。
治療期間は3カ月で、最初は1日1回、4日目から1日2回、服用8日目から禁煙するという方式です。 
通院は計5回必要で、薬の効果や副作用などについて医師の診察を受けることになっています。

ある病院の禁煙外来での禁煙成功率は、チャンピックス以前は5割程度でしたが、チャンピックスの使用により80%以上を維持しているということです。
副作用としては精神疾患悪化、抑うつ気分、不眠症、頭痛、異常な夢などの症状が報告されています。でもいずれも中止すれば直る症状です。

さて気になる費用ですが、保険適用の場合、自己負担(3割)は約2万円(診察代含む)とのことです。
どうですか?喫煙者の皆さん。
現在タバコには、1日1箱440円として、1ヶ月で13,200円かかっています。2ヶ月で元が取れますよ!
百害あって一利無しのタバコ。がん予防や脳卒中予防に大きな効果があります。
この機会に禁煙にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

コメント (3)
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