いよいよくも膜下出血の治療法選択です。
その前にちょっとお話させてほしいことがあります。
以前はくも膜下出血の患者さんには開頭手術(クリッピング術)をするしかありませんでした。
どこの病院でも治療が出来るわけではなく、脳外科がちゃんとあって、その人がクリッピングが出来るかどうか、それにかかっていました。
くも膜下出血の患者さんは頭痛や意識障害でまず近くの病院に運ばれてくる。
しかも短時間に再破裂して死亡してしまうことも多い。
ということで遠距離の病院までは移動しにくいのです。
だからそれぞれの救急病院には切実な問題でした。
さらに、クリッピング術の手術手技料は大変高い(72,000点、つまり72万円)。
手技料だけで72万円!
従って当時どこの病院も、「1人でも2人でもいいから常勤医になってクリッピングをしてほしい!」と脳外科の開設を希望しました。
その結果、日本中に「クリッピングが可能」な脳神経外科医の常駐施設ができました。
どこで倒れてもクリッングがすぐに受けられる!
日本はすごいですね。
このため当時、ほとんどの若手脳神経外科医の目標は「クリッピングができるようになること」でした。
クリッピングは「絶対に出来ないといけない」、逆に「それさえできれば身を立てられる」、最重要の手術でした。
今でもそれを目標にしているドクターが大勢います。
しかし最近になって少し様相が変わってきました。
実は数年前まで脳神経外科医は余っていました。
脳外科医が多すぎるので一人当たりの手術件数が少なくなってしまう。
日本脳神経外科学会でも「脳外科医一人当たりの経験数が減ってしまう中で、どのようにレベルを維持するか」についてシンポジウムが開催されるほどでした。
その時に最重要視されたのはやはり「クリッピング術の数」でした。
しかしその後すぐに新しい研修医制度が始まりました。
この新たな制度によって、ついこの間まで余っているはずだった脳神経外科医が「足りなくなってきた!」と盛んに取りざたされています。
本当に足りないのでしょうか?
その前にちょっとお話させてほしいことがあります。
以前はくも膜下出血の患者さんには開頭手術(クリッピング術)をするしかありませんでした。
どこの病院でも治療が出来るわけではなく、脳外科がちゃんとあって、その人がクリッピングが出来るかどうか、それにかかっていました。
くも膜下出血の患者さんは頭痛や意識障害でまず近くの病院に運ばれてくる。
しかも短時間に再破裂して死亡してしまうことも多い。
ということで遠距離の病院までは移動しにくいのです。
だからそれぞれの救急病院には切実な問題でした。
さらに、クリッピング術の手術手技料は大変高い(72,000点、つまり72万円)。
手技料だけで72万円!
従って当時どこの病院も、「1人でも2人でもいいから常勤医になってクリッピングをしてほしい!」と脳外科の開設を希望しました。
その結果、日本中に「クリッピングが可能」な脳神経外科医の常駐施設ができました。
どこで倒れてもクリッングがすぐに受けられる!
日本はすごいですね。
このため当時、ほとんどの若手脳神経外科医の目標は「クリッピングができるようになること」でした。
クリッピングは「絶対に出来ないといけない」、逆に「それさえできれば身を立てられる」、最重要の手術でした。
今でもそれを目標にしているドクターが大勢います。
しかし最近になって少し様相が変わってきました。
実は数年前まで脳神経外科医は余っていました。
脳外科医が多すぎるので一人当たりの手術件数が少なくなってしまう。
日本脳神経外科学会でも「脳外科医一人当たりの経験数が減ってしまう中で、どのようにレベルを維持するか」についてシンポジウムが開催されるほどでした。
その時に最重要視されたのはやはり「クリッピング術の数」でした。
しかしその後すぐに新しい研修医制度が始まりました。
この新たな制度によって、ついこの間まで余っているはずだった脳神経外科医が「足りなくなってきた!」と盛んに取りざたされています。
本当に足りないのでしょうか?