みなさん、こんにちは!暖かい、いいシーズンになりましたね。
連休はどこかに出かけられるのでしょうか?今日はとても良い天気ですので、楽しい1日になるといいですね!
さて今回は頚動脈が細い方に対する外科手術のお話です。
前回は頚動脈ステント留置術について紹介しました。この方法は、血管の細いところをまず風船で広げ、その後、メッシュ状の筒(ステント)で広げる方法です。
今回は外科手術についての紹介です。首の辺りを走る頚動脈の分厚くなった内膜(脂のかたまりのようなもの)を手術で取り出す方法です。イメージとしては煙突掃除のような手術です。
このように、頚動脈の外科手術を紹介すると、ほとんどの方は「切らないといけないのですか?」と質問されます。
もちろん私たちもできるだけ切らずに治療するようにしています。しかし、ある状態では外科手術の方が治療の結果が良いことがわかっているのです。
それは、
1)血管の壁が柔らかく、ドロドロしたものが溜まっている場合
2)血管の壁がカチカチに硬い場合(石灰化)
3)カテーテルを誘導しにくい場合
4)造影剤アレルギーなどで、カテーテル治療自体にリスクがある場合
などです。
今回は1)2)にフォーカスを当てました。
血管の壁が動脈硬化で分厚くなっている部分を「プラーク」と呼びますが、その中身がMRIやCT、超音波検査などで分かるようになったのです。医学的には「頚動脈プラーク診断」と呼ばれます。
この診断結果をもとに治療法を選ぶと、治療結果が良いことがわかってきました。
このようなことから、上記の1−4)に該当する方は、外科手術の方が有利になることが多いです。特に1)2)の方は数が多いです。
こう言うと、「首を切って手術するなんて怖い!」という声が聞こえてきそうです。
そこで、今回は手術の動画もお見せします。こういう動画が苦手ではなく、「見てみようかな?」と思われる方はチャレンジしてください。どんな手術をするのか、よく理解いただけると思います。
手術の傷をどうするのか?ということも詳しく紹介しています。
ぜひご覧くださいね!