今日はうれしいことがありました。
脊髄(せきずい)の血管障害の患者さんを今週治療したのですが、足が動くようになったのです!
この患者さんの病気は脊髄硬膜動静脈瘻(せきずいこうまくどうじょうみゃくろう)というまれな病気で、足が動かなくなってすでに10ヶ月が経過していました。時間が長い程、症状の回復が悪いのです。
この患者さんはなかなかこの病気であるという診断がつきませんでした。うちの病院のいいMRIを受けてやっと診断されました。
実はこの病気は「脊髄動静脈奇形」という病気の一つで、その中でも診断が難しいやっかいな病気として有名なのです。
やっと診断がついて治療しても治らないことがあるのです。
それと、治療の合併症もあります。
自分自身もこの病気をある程度経験しましたが、治療でかえって悪くなることが報告されているので、手術中は大変緊張します。
実際の方法は、異常な血管の中にマイクロカテーテルを入れて、接着剤のような塞栓物質(ヒストアクリル)を注入して、瞬時にマイクロカテーテルを抜きさる...という瞬間芸のような治療です。慣れた人でないと危険です。
今回、この患者さんにはまず血管内手術を行いましたが、今、病棟に行ってみると、「先生、足が動き始めた!」とのこと。
正直驚きました。人体の不思議!その後、うれしくて涙が出そうでした...。でも患者さんはあっけらかんとしていましたけどね!
自分の足が動かなくなるなんて、想像したことありますか?
それが本当に起きて、原因不明と言われたら...自分なら耐えられるだろうか。
それがあきらめかけた頃に原因が分かって、治療して2日で動くようになるなんて!
今日はちょっとは人の役に立てたかなと思う日でした。やったー。
脊髄(せきずい)の血管障害の患者さんを今週治療したのですが、足が動くようになったのです!
この患者さんの病気は脊髄硬膜動静脈瘻(せきずいこうまくどうじょうみゃくろう)というまれな病気で、足が動かなくなってすでに10ヶ月が経過していました。時間が長い程、症状の回復が悪いのです。
この患者さんはなかなかこの病気であるという診断がつきませんでした。うちの病院のいいMRIを受けてやっと診断されました。
実はこの病気は「脊髄動静脈奇形」という病気の一つで、その中でも診断が難しいやっかいな病気として有名なのです。
やっと診断がついて治療しても治らないことがあるのです。
それと、治療の合併症もあります。
自分自身もこの病気をある程度経験しましたが、治療でかえって悪くなることが報告されているので、手術中は大変緊張します。
実際の方法は、異常な血管の中にマイクロカテーテルを入れて、接着剤のような塞栓物質(ヒストアクリル)を注入して、瞬時にマイクロカテーテルを抜きさる...という瞬間芸のような治療です。慣れた人でないと危険です。
今回、この患者さんにはまず血管内手術を行いましたが、今、病棟に行ってみると、「先生、足が動き始めた!」とのこと。
正直驚きました。人体の不思議!その後、うれしくて涙が出そうでした...。でも患者さんはあっけらかんとしていましたけどね!
自分の足が動かなくなるなんて、想像したことありますか?
それが本当に起きて、原因不明と言われたら...自分なら耐えられるだろうか。
それがあきらめかけた頃に原因が分かって、治療して2日で動くようになるなんて!
今日はちょっとは人の役に立てたかなと思う日でした。やったー。
今 どこのお医者さんも大変ですよね。
でも こんなに 熱い先生もいるんだと改めて感動しました。
弟が約2週間前に両足が動かなくなり、現在大学病院に入院しておりますが、昨日この病気と診断され、両親と大変ショックを受けている最中でしたので勇気づけられました。弟が今後どうなるかはわからないですが、希望は持ちつづけたいと思います。
またブログを拝見させていただく予定です。
ありがとうございました。
医学の進歩はすばらしいですね。これからも期待しております。
突然右足が動かなくなるという実体験もしており、現在治療&リハビリに励んでおります。
そのためこの種のお話には大変勇気づけられます。
有難うございます。
2019年10月に突然の腰痛があり、3日ほどで歩けるようになりました。その後両足の痺れや感覚異常とともに、尿失禁や軽度の脱糞を経験しましたが、もともと腰痛持ちだったために「これはヘルニアにでもなったか」と自己判断して専門医には掛かっていませんでした。6月になりあまりにしつこい痺れにしびれを切らし、かかりつけ医に相談したところ整形外科医への紹介状をもらいました。そこではくっきりとヘルニア画像を見せられましたが「画像上部に気になる影がある」とのことで後日再度のMRIを受けたのです。その結果「これは整形の守備範囲ではない」ということで大学病院の脳神経外科に掛ることになりました。情報提供のCDを一瞥した担当医は「いつ入院できますか」と聞いてきます。このときはじめて、自分が非常に症例の少ない病気にかかっていることを知りました。検査入院はきつかったです。CTで造影剤を使って連続画像を撮り、MRIではカテーテルでの造影画像を撮られました。
今は手術に向かって準備をしているところです。カテーテルでは処置できないそうで切開手術になります。担当医の「任せてください。大丈夫ですよ」の言葉に勇気をもらっています。