本題です。
血圧が高い場合、まず減塩や減量をするべきですが、それでも高血圧が続く場合には血圧を下げる薬(降圧剤)を内服することになります。
こういうお話をすると、「薬は基本的に体に良くないから飲みたくない」とか「健康食品でがんばりたい」という患者さんがおられます。
お気持ちは確かに分かります。薬なんて誰も飲みたくないですよね。では、患者さんの希望通り様子を見るとして、もしその後、血圧が下がっていないとどうなるのでしょうか?
以前、このブログで紹介したように(2011年01月24日)、血圧が120/80未満の人に比べて、140-150または90-99の人は脳卒中を3倍以上起こしやすいことが知られています。180以上または110以上の人はなんと8倍以上です。
ですから生活習慣を管理しても血圧が下がりきらない人は内服を行った方がいいのです。
「でも薬の副作用もあるじゃないか」という意見が聞こえてきそうです。では実際に、血圧が高いままの人と、内服を行って血圧をさげた人の比較試験の結果を見てみてましょう。こういった試験は多数あります。これらを14件集めて解析したところ、3~5年間という短い期間でも、拡張期血圧(下の血圧)を5~6mmHg下げることで、脳卒中の発症率が42%も減少することが明らかになりました(Collins Rら. Lancet 1990;335:827-838)。たった5~6下げるだけですよ!驚きの結果です。
ですから、『脳卒中治療ガイドライン2009』でも明確に数値目標を提示しているのです。いかがでしょうか?
それでは次回からは、具体的な降圧薬の種類について、順に説明していきます。
血圧が高い場合、まず減塩や減量をするべきですが、それでも高血圧が続く場合には血圧を下げる薬(降圧剤)を内服することになります。
こういうお話をすると、「薬は基本的に体に良くないから飲みたくない」とか「健康食品でがんばりたい」という患者さんがおられます。
お気持ちは確かに分かります。薬なんて誰も飲みたくないですよね。では、患者さんの希望通り様子を見るとして、もしその後、血圧が下がっていないとどうなるのでしょうか?
以前、このブログで紹介したように(2011年01月24日)、血圧が120/80未満の人に比べて、140-150または90-99の人は脳卒中を3倍以上起こしやすいことが知られています。180以上または110以上の人はなんと8倍以上です。
ですから生活習慣を管理しても血圧が下がりきらない人は内服を行った方がいいのです。
「でも薬の副作用もあるじゃないか」という意見が聞こえてきそうです。では実際に、血圧が高いままの人と、内服を行って血圧をさげた人の比較試験の結果を見てみてましょう。こういった試験は多数あります。これらを14件集めて解析したところ、3~5年間という短い期間でも、拡張期血圧(下の血圧)を5~6mmHg下げることで、脳卒中の発症率が42%も減少することが明らかになりました(Collins Rら. Lancet 1990;335:827-838)。たった5~6下げるだけですよ!驚きの結果です。
ですから、『脳卒中治療ガイドライン2009』でも明確に数値目標を提示しているのです。いかがでしょうか?
それでは次回からは、具体的な降圧薬の種類について、順に説明していきます。
薬を飲んでいるおかげなのかわかりませんが、数値はよくなっているようです。
くも膜下出血の手術をして2月に退院しましたが当時は1日3回計測して月平均135-85くらいでした。
今も同じ薬を飲み続けて、今現在の月平均値は130-80にまで下がりました。
それと一番の敵は塩分です。
これの摂取しすぎは翌朝拡張期の数値が下がりません。