Penumbraなどの再開通デバイスを用いた血管内治療で有名なDr. Donald Freiが岐阜大学を訪問してくれました。
英語でのレクチャーでしたが、ゆっくりと丁寧に、そして私が途中通訳するのをあたたかく待ってくれました。またペナンブラの使用上のコツも教えてくれました。
レクチャーの部屋は人でいっぱいでした。聞きにきてくださった皆さん、ありがとうございました。
Dr. Freiとはその後、ゆっくりと話すことが出来ましたが、どの疾患の治療においても慎重な彼の姿勢にとても共感できました。
驚いたのは彼の勤務するSwedish Medical Centerはデンバーだけでなく、周辺の州の脳梗塞患者さんをヘリコプターで受け入れていることです。なんと今年は年間150例ぐらい、カテーテルでの再開通治療をするとのこと。我々とは1桁違うようです。
その理由も分かりました。コロラド州は大変広く、脳卒中患者を受け入れる施設が限られているとのこと。そこで画像転送システムが政府によって供給され、周囲の病院に搬入された患者さんをモニター上で彼の病院の神経内科医6名が診断し、tPAの点滴の指示を出し、ヘリも自分の病院から飛ばして迎えに行くとのこと。画像情報で指示を出して行う医療のことを「テレメディスン(Telemedicine)」というのですが、まさにそれを行っているのです。
コロラド州に7台のヘリコプターがあって、周辺の病院に運ばれた患者さんのうち、重症の脳梗塞でカテーテル治療が必要な人を選んでヘリコプターで受け入れているのです。理想的なシステムだ!と胸を張っておられましたが、確かにその通りです。うらやましい限りです。日本の政府もがんばってほしいですね。
ところでちょっと気になったのは彼の勤務する病院の名前。なぜアメリカなのに「Swedish」なのか尋ねてみたところ、もともと高地であるデンバーにはスウェーデン政府の寄付による結核診療所があり、それが病院の前身だからだそうです。納得!
それにしてもやはりアメリカは日本の先を行っていますね。今日は救急部の豊田先生も一緒にICUとACCを案内してくれましたが、日本ではまだそのレベルには追いついていないと言っておられました。
以上、本当に勉強になった一日でした。Dr. Freiと今回のイベントをサポートしてくださった方々に心より御礼申し上げます。
英語でのレクチャーでしたが、ゆっくりと丁寧に、そして私が途中通訳するのをあたたかく待ってくれました。またペナンブラの使用上のコツも教えてくれました。
レクチャーの部屋は人でいっぱいでした。聞きにきてくださった皆さん、ありがとうございました。
Dr. Freiとはその後、ゆっくりと話すことが出来ましたが、どの疾患の治療においても慎重な彼の姿勢にとても共感できました。
驚いたのは彼の勤務するSwedish Medical Centerはデンバーだけでなく、周辺の州の脳梗塞患者さんをヘリコプターで受け入れていることです。なんと今年は年間150例ぐらい、カテーテルでの再開通治療をするとのこと。我々とは1桁違うようです。
その理由も分かりました。コロラド州は大変広く、脳卒中患者を受け入れる施設が限られているとのこと。そこで画像転送システムが政府によって供給され、周囲の病院に搬入された患者さんをモニター上で彼の病院の神経内科医6名が診断し、tPAの点滴の指示を出し、ヘリも自分の病院から飛ばして迎えに行くとのこと。画像情報で指示を出して行う医療のことを「テレメディスン(Telemedicine)」というのですが、まさにそれを行っているのです。
コロラド州に7台のヘリコプターがあって、周辺の病院に運ばれた患者さんのうち、重症の脳梗塞でカテーテル治療が必要な人を選んでヘリコプターで受け入れているのです。理想的なシステムだ!と胸を張っておられましたが、確かにその通りです。うらやましい限りです。日本の政府もがんばってほしいですね。
ところでちょっと気になったのは彼の勤務する病院の名前。なぜアメリカなのに「Swedish」なのか尋ねてみたところ、もともと高地であるデンバーにはスウェーデン政府の寄付による結核診療所があり、それが病院の前身だからだそうです。納得!
それにしてもやはりアメリカは日本の先を行っていますね。今日は救急部の豊田先生も一緒にICUとACCを案内してくれましたが、日本ではまだそのレベルには追いついていないと言っておられました。
以上、本当に勉強になった一日でした。Dr. Freiと今回のイベントをサポートしてくださった方々に心より御礼申し上げます。