みなさん、こんにちは!お元気でしょうか。
今日は脳動脈瘤術後の検査について紹介します。
治療が無事終わった後は、外来での定期検査が行われます。最初の数ヶ月は良いとしても、1年を過ぎてくると、「いつまで検査を受ければいいのですか?」と質問を受けます。
これにお答えするには、それぞれの患者さんの動脈瘤の再発率について考えなければなりません。
脳動脈瘤術後の再発率は以下の条件で変わってきます。
- 治療方法
- 動脈瘤の種類、位置、サイズ
- 危険因子
(高血圧、喫煙、家族歴、大量のアルコール摂取、高脂血症など)
(多発性動脈瘤、高齢、女性、なども関連因子)
「治療法によって再発率が違う」と聞くと驚かれる方もおられるかもしれませんが、実際に治療法やその結果によってかなり再発率が違ってきます。
また、それぞれの治療後に適した検査法があります。例えば、脳動脈瘤クリッピング術後はクリップが邪魔になってMRIでは血管が見えにくいことが多いため、CT造影検査が行われます。また、ステントやフローダイバーターを使用した場合にはステント内の血流が通常のMRIでは見えなくなるという問題点があります。
そのような場合には最新のMRI撮影法であるサイレントスキャンを行うことで、血管がうまく見える場合が多いので一度試されると良いと思います。
今回の動画では実際の事例を含め、術後の検査について詳細に紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZXcrjA5FPCc
ぜひご覧ください。