
International stroke conference 2016に参加するためロサンゼルスに来ています。
昨年ナッシュビルで急性期脳梗塞に対する血管内治療に関する3つのランダム化比較試験の結果、その有効性のエビデンスが確立したのは記憶に新しいところです。
今回は初日の発表で、フランスからTHRACE (THRombectomie des Arteres CErebrales)という試験の結果が報告され、やはり血管内治療が有効とする結果でした。
ただ、このTHRACEは脳底動脈閉塞症を含んでいるのが特徴なのですが、実際には脳底動脈閉塞症は409例中4例(1%)で、中大脳動脈(M1)が83.1%ですから、脳底動脈閉塞症にも有効性が示された、とは言いにくいと考えます。
参加者が多かったのは、有効性が確立した条件を超える場合に関する議論のセッションでした。つまり、軽症例、高齢者、脳梗塞が広い場合、発症から時間が経過している場合、末梢血管閉塞、をどうするかということに関してこれまでの情報(エビデンス)をもとにプレゼンテーションが行われました。
会場は超満員で、「立ち見」ならぬ「座り見」まで出現していました。
方向性としてはより広い適応に向かうようですが、データを元に慎重論も語られました。
わが国においてもぜひRESCUE-Japan Rgistryのデータ解析から議論したいと思います。
昨年ナッシュビルで急性期脳梗塞に対する血管内治療に関する3つのランダム化比較試験の結果、その有効性のエビデンスが確立したのは記憶に新しいところです。
今回は初日の発表で、フランスからTHRACE (THRombectomie des Arteres CErebrales)という試験の結果が報告され、やはり血管内治療が有効とする結果でした。
ただ、このTHRACEは脳底動脈閉塞症を含んでいるのが特徴なのですが、実際には脳底動脈閉塞症は409例中4例(1%)で、中大脳動脈(M1)が83.1%ですから、脳底動脈閉塞症にも有効性が示された、とは言いにくいと考えます。
参加者が多かったのは、有効性が確立した条件を超える場合に関する議論のセッションでした。つまり、軽症例、高齢者、脳梗塞が広い場合、発症から時間が経過している場合、末梢血管閉塞、をどうするかということに関してこれまでの情報(エビデンス)をもとにプレゼンテーションが行われました。
会場は超満員で、「立ち見」ならぬ「座り見」まで出現していました。
方向性としてはより広い適応に向かうようですが、データを元に慎重論も語られました。
わが国においてもぜひRESCUE-Japan Rgistryのデータ解析から議論したいと思います。