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ヨウシュヤマゴボウ



雑草だから簡単に手に入ると
思われても仕方ありません。
でも、このヨウシュヤマゴボウの
赤紫に熟した実を手に入れるには
ちょっとした苦労がありました。
雑草は大方の人にとって不要で邪魔なものです。
雑草を刈ることをお仕事としていらっしゃる方もいるわけで
6月の下旬辺りから「ブイーン」という機械音と共に
草刈りが始まるわけです。
ヨウシュヤマゴボウは、
成りの大きな雑草で目立ちますから
草刈りの前に倒されたり、
除草剤をかけられてしまうことも多々あります。
実の青いうちはなんとか見逃されていたものの、
実が熟してくると、種を落とされてはならじと、
更に容赦なく切り倒されるのです。
そんなわけで、目を付けて熟すのを待っていたものは
頃合いを見計らって見に行くと
ことごとく処分されていました。
がっかりして悶々としていると、ある日買い物の途中で
「ちょっと、こっち、こっち」
呼ばれたような気がして見ると、とある施設のフェンスの中に
ヨウシュヤマゴボウの熟した房がたわわに下がっているではありませんか。
施設の門はまるで「Welcome!」とでもいうように開いていたので
中に入って頂いてきました。(ハサミはいつでも携帯)
このように、植物に呼ばれたような気がしたり、
引き寄せられたように巡り会うことは不思議とよくあります。
こうして無事ヨウシュヤマゴボウの熟した実を
手に入れることができたのです。

小さな花は中心に既に実ができていて、
黄緑色のビーズのようでとても可愛いし、
青い実も熟した実もそれぞれに奇麗です。
マゼンタ色の茎もすごくドラマティックです。
雑草扱いはもったいないと思う植物のひとつです。
















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