安上がりなところも「極上」と自負しています。植物を
愛で、自給自足のフラワーアレンジ、そして何かを作る、描くなどです。
極上のひとり遊び
寄せ植えがこんもり

12月に寄せ植えしたヴィオラとスイートアリッサムが
花をたくさん付けて、こんもりしてきました。
毎日眺めては、目を細めています。
しばらくするとさらにチューリップも咲くのです。
楽しみは当分続きます。
寄せ植えは、始めるときに二つの考え方があると思います。
今、充実した完成品を作るのか、
今は小さい苗でスカスカだけど徐々に苗が育って
たくさん咲いて、何ヶ月後かに完成した鉢を想定して作るのか、です。
前者は、鉢を充実させるため株数が必要なので金額は高くなります。
また、すでに完成しているので株が成長したとき、
形が乱れてくる可能性があり切り戻しや植え替えが必要な場合もあります。
後者は、できたときは少々貧弱ですが、
ゆったりしているので植物はのびのび育ち、
日増しに美しくなってゆくプロセスを楽しめます。
私たちは水や肥料さえあげれば、
植物たちが形を作ってくれる共同作業です。
花と花、葉と花が自然に混ざりあって美しさを紡ぎ出してゆくのです。
株数も少ないので安上がりでもあります。
私が好きなのはもちろん後者ですが、
完成品を作ってみたくなるときもたまにあります。
春や初夏の植物は、割と成長が早いのですぐに立派になりますが、
秋から冬にかけてはいろいろ考えてから作業します。
大昔、ささやかな園芸の教室をやっていたとき、
生徒さんに、どちらをお教えしたら良いかでとっても悩みました。
育ってゆくプロセスこそが醍醐味なので、
説明でなんとか補って、スカスカの寄せ植えを作ろうかと思ったり、
生徒さんにしてみれば完成度の高いものを
お持ち帰りされた方が満足して頂けるだろうし...
でも、徐々に素敵になってゆく
楽しみを奪ってしまうのも気が咎めて......。
中間のところでなんとか折り合いを付けようと
いつも苦労していた気がします。

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