安上がりなところも「極上」と自負しています。植物を
愛で、自給自足のフラワーアレンジ、そして何かを作る、描くなどです。
極上のひとり遊び
小桜姫物語
やっと読み終えることができました。
もう、だいぶ前に買ったのですが、
旧仮名遣いで、活字が細かく
少し読んでは挫折を何度か繰り返したのですが、
今回はなぜかスラスラと入り込んで読むことができました。
旧仮名遣いも途中から慣れました。
小桜姫は鎌倉時代の女性で、昭和の初めに
著者の夫人の口を借りて霊界から語りかけてきた話を書籍にしたものです。
(初版は昭和12年で、現在のは復刻版です。)
霊界のことがいろいろ書いてあって興味深いのですが、
私は何といっても、妖精の世界を語っているところに心惹かれました。
梅の精が出てくるのですが、小桜姫との会話で、
「用もないのに、私たちが咲かせた花を枝ごと折るような惨い人間は嫌い、
でも、枝振りを直したり、花瓶に生けるためなど
可愛がる気持ちで切るのは歓迎する」のだそうです。
また、「果実を取ることも人間の役に立つのなら嬉しい」と書かれています。
なんだかちょっと、ホッとした気分になりました。
そして、次に銀杏の精が出てくるのですが、
なんと、それは何ヶ月か前に倒れた、鎌倉の鶴岡八幡宮の
大銀杏の妖精なのでした。ちょっとびっくりです。
70才くらいの老人の姿で、
「神様のご加護で他の銀杏とは異なり、
何年経っても枝も枯れず、幹も朽ちず、
日本国中で無類の神木として今も栄えている」と語っています。
いったい何が起こったのでしょうか。
木が倒れたということは、この老人の妖精はどこへ行ったのでしょうか。
読みながらとても気になりました。
こんなことを知ると、改めて植物と関わることの奥深さや、
広がりを感じて、園芸やっててよかった.....、と心から思います。
こういう事は信じないという方も多くいらっしゃる事でしょう。
でも、信じた方が園芸は何倍も楽しくなる、と私は思っています。
また、小桜姫を祀った三浦の諸磯神社(小桜姫神社)と
本の中に出てくる弟橘姫を祀った走水神社を
ぜひとも、訪ねてみたいとです。
そしてもうひとつ、本を読みながら何度もつぶやきました。
もう、老眼鏡ないと駄目だ~。限界.....................(妙なオチでごめんなさ~い!)。
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