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おさるのジョージ展





お友達にチケットを頂いて、「おさるのジョージ展」に行きました。
誰もが一度は目にしたことがある有名な絵本で、
アニメも放送されています。
でも、作者のことは何も知らず、この展覧会で初めて知りました。
ハンス・A・レイと妻のマーガレットの二人で考えたストーリーに、
ハンスが絵をつけた共同作品です。
二人とも、ドイツ生まれのユダヤ人で当時はパリに住んでいましたが、
第2次世界大戦で、ナチスドイツがフランスに侵攻し、
夫妻の身に危険が迫りました。
パリがドイツ軍に占領される2日前に
フランスで出版寸前だった、ジョージの最初の絵本のもととなった
「フィフィの冒険」の原稿を携え、
自転車でパリを脱出し、ポルトガルへ。
そこから船でブラジルを経て、アメリカにたどり着きました。
アメリカでは、フィフィではなく当時人気だった
「ジョージ」という名前に変更され出版されました。
その後二人は、アメリカに帰化し様々な活躍をしました。
明るく楽しい絵本の裏に、ご夫妻の厳しい戦争体験があったのです。
平和でいると、平和のありがたみが解らなくなり、
不平不満でいっぱいの日常になりがちです。
今は、この国もいつ戦争に巻き込まれても不思議ではない状況にあり、
もし本当にそうなったらと、身につまされるものがありました。
やはり、平和であることに感謝し、小さな幸せにも
感謝しなくてはと心に刻みました。
たくさんの人が願うことで、平和が引き寄せられ、
争いが遠のくことはあると思います。
原画がたくさんあって、見応えのある展示でした。
グッズも充実していて、かわいいものが色々ありました。
写真は図録と真ん中の、セルカードはメモ帳の下敷きに最適。
それと、何かと便利なB5のファイルです。
銀座松屋で、あと2日、8月21日までです。


















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