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「自然栽培」


 


長年購読していた自然栽培の雑誌が休刊になりました。
灯火が消えたような淋しさを感じました。
「奇跡のリンゴ」で木村秋則さんのことを知り、
自然栽培をもっと知りたい、応援したいと思って読み始めました。
その頃はまだ、「農業ルネッサンス」という名前で、
ペラペラの冊子みたいな感じで、表紙はいつも
木村さんの笑顔の写真でした。
購読を2年継続するたびに、自然栽培のお米と
木村さんのリンゴが送られて来るのも楽しみでした。
現在食べているお米は、その御縁で知った農家さんのものです。
木村さんのリンゴは、小ぶりな中に、自然の恵みと優しさが
ギュッと詰まった、身体も心も癒される味でした。
休刊になってしまって、本当に残念です。
継続してくれる出版社を現在探しているそうですが、
何とか続いてくれることを願います。
休刊を知って意気消沈した数時間後、メッセージのように、
素敵な映画のことを知りました。
来年1月24日に公開される、
「いただきます ここは発酵の楽園」という映画です。
木村さんを始め自然栽培の農家さんが出演されいてます。
そして、発酵の微生物を活かし、自分たちで育てた野菜を
給食として食べている保育園の子ども達が紹介されています。
予告編を観てみると、子ども達の食べっぷりを
観ているだけでも幸せになれます。
脚本・監督のオオタヴィンさんは、大病を患い医食同源・食養生に
目覚められたたそうです。
私も夏頃から、自然栽培の宅配の野菜を食べていますが、
美味しさと、身体に行き渡るエナジーは格別です。
(このことはまた詳しく書きます。)
只、現在このような農業が危機に瀕するかもしれない現実があります。
来年国会に提出されようとしている種苗法の改正です。
政府は、
「シャインマスカットなどの優良な品種を海外に持ち出されないため」
などと説明していますが、わざわざ改正しなくても
現在の法律でもそれは可能です。
本当の目的は農家に種の自家採取をさせないことです。
何故そんなことをするかというと、モンサント社などの多国籍企業が、
種を独占するためです。
「種を制する者は世界を制する」と言います。
種は自然界が作ってくれる恵みなのに、そんなものまで
お金儲けのために独占しようとしているのです。
詳しくはこちら
現在の政権が、ご自分達や企業や、お友達のの利権、優遇のために、
平気で嘘をつくのは、「桜を見る会」の子ども騙しのような、
子どもすら騙されないような、分かりやすい嘘と言い訳で
明白となりました。
正に「今だけ、金だけ、自分だけ」......。
家庭菜園だって今は大丈夫でも、徐々にいつの間にか、
刑罰の対象になる可能性があります。
ちなみに刑罰は懲役10年もしくは、1000万円以下の
罰金だそうです。
詳しくはこちら
また、自家採取の素晴らしいところは、
同じ地域で同じ品種の種を毎回採取して蒔くことによって、
その品種がその土地の土や気候に馴染んで適合して、自然と進化し、
生育が良くなっていくそうです。
無肥料の自然栽培だと、それが顕著に現われるようで、
例えば関東で自家採取を繰り返した種を、九州に持って行って
蒔いてもうまく育たない可能性があるということのようです。
先日、可決したFTAなどもそうですが、大丈夫といいながら、
多国籍企業に日本を売り渡しているのが現実です。
種を独占され、食料の自給率も下がるでしょう。
将来兵糧攻めにされる可能性だって、あり得ます。
子ども達の未来を見据えて、何とかして、日本の食や医療介護なども
皆で守らなくてはいけない時代なのかなと思います。



































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