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「ケトル 伊丹十三特集」




去年いつの間にか、こんな雑誌が発売されていました。
伊丹十三さんは、人生の中で最も影響を受けた方のひとりです。
20代の若い頃、書籍を読み漁り、後年、映画も好きでした。
食と本物に対するこだわりには、特に影響を受けました。
「自然食」という言葉も伊丹さんの書籍で知った気がします。
伊丹さんこそ、イクメンの草分けではないかと思えるような
子育ての詳細をエッセイに綴っておられて、お子さんにミルクではなく
「うちは自然食だから豆乳」をあげていると、
書いておられたのが印象に残っています。
パスタの茹で方、オムレツの作り方、その当時、日本には
影も形もなかった、アボカドや冷麺などなど。
この雑誌の中には、エッセイで紹介されていた、こだわりのお料理が、
いくつか再現されていたりします。
また、私はもともと猫好きだったのですが、伊丹さんの
猫を視る視点に、深く共感しました。
何十年も昔の事ですが、地下鉄に飛び乗ったら目の前に、
奥様の宮本信子さんがいらして、びっくりした事があります。
一言で言うと「小粋」という言葉がぴったりな方。
それでいて、菩薩のような優しさと包容力が、
じわっと滲み出ているような.......。
ベージュのパンツスーツを素敵に着こなして、やはり伊丹さんは、
女性を選ぶセンスも素晴らしいと、そのとき思ったのでした。
愛媛県松山市の「伊丹十三記念館」は、コロナ禍が終ったら、
ぜひ訪れてみたい場所のひとつです。























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