2015年12月26日 広島県
旧呉鎮守府司令長官官舎(入船山記念館) 重要文化財
広島県呉市幸町
明治38年の建築。木造平屋建てで,和館と洋館を接合した建物である。表に洋館,奥に和館があり,洋館正面中央にポーチと玄関,玄関奥に広間公室がある。入船山はゆるやかな丘陵地で,旧海軍呉鎮守府開設にあたり軍政会議所が建てられた。明治38年6月2日の芸予地震の後に現存の建物が再建され,以後,歴代の呉鎮守府司令長官官舎として使用された。戦後,和館は改造されたが,洋館はよく残されており,明治時代末期の建築技術を示す貴重な例となっている。 ホットライン教育ひろしま
▲ガラスには錨が描かれている
和館
▲金唐紙の壁紙:金唐革紙(きんからかわし、Japanese leather paper)もしくは金唐紙(きんからかみ)は日本の伝統工芸品である。和紙に金属箔(金箔・銀箔・錫箔等)をはり、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこし、全てを手作りで製作する高級壁紙である。金属箔の光沢と、華麗な色彩が建物の室内を豪華絢爛に彩る。
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