昨年に引き続いて、マツ科の樹木観察です。
今年も、神頼みのお参りに行ってきました。新年も1週間が過ぎると付近の渋滞も収まっていました。まずは吉備津神社。
ここにモミの木があると聞いたので(去年は全く気付きませんでした)、じっくり眺めて歩きました。おそらく10本以上あるようでした。
高木なので、頂上の美しい枝を見ることができません!残念です。
近くで見ることができた枝姿はこちら↓
地面に降り積もった落ち葉の中に球果の名残りが混じっていました。
ということは、球果が付いている姿があるかも・・・・見ることはできませんでした。
次に吉備津彦神社に向かい、お参りもしました。受験の時だけ来ると見透かされているに違いありません。
社殿の入り口に大きなモミが一本
本殿
この本殿の回りにも数本の立派なモミらしき木がありました。球果が見えなかったのは残念ですが、また見に行こうと思いました。
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モミノキと言えばクリスマスツリーですが、日本固有種のモミをなぜクリスマスの木と呼ぶのでしょう。モミノキって、いったい何?それについて詳しくはこちらやこちらをご覧ください。
要するに、ヨーロッパモミやドイツトウヒのようなマツ科の中のモミ属とトウヒ属の樹木は、手近にある木の中でも常緑で生命力が強く神聖なものと考えられて、利用しやすかったのですね。新年に松を飾る文化と意味合いがよく似ています。日本でモミはどこにでもある木ではないと思いますが、クリスマスツリーの風習が入ってきた明治の頃にはあるいはもっと身近な木だったのかもしれません。短い針葉の端正な付き具合はとても魅力的です。近頃売られているクリスマスの木には、ドイツトウヒのほかウラジロモミもあるようですね。本物のモミの苗は、おそらく売られていないでしょう。
先日テレビで(アメリカだったでしょうか)、各家庭で不要になったクリスマスツリーがゴミの日に道に積み上げられている映像を見ました。(背丈ほどのクリスマスツリーが捨てられているのが年明けの風物詩なのですね。)お盆のお供えを川に流すのは環境破壊だというので、近所の小学校の校庭に集めて供養した後ごみ収集車が持っていくのと同じですね(我が家のあたりではそうなっています)。都市の密集した暮らし方は、古くからの習慣と相容れないものだと教えられているように思いました。