これは近所の空き地のテリハノイバラです。(6/12)
ガクの一枚を見てください。このように萼片にははっきりと分かれ目があります。
これは四国の標高の高い場所にあったテリハ。
葉に照りがあり、地面を這うように伸びる。5月末から6月ごろ開花。葉や茎は無毛で腺もほとんどない。花柱に綿毛。萼片には著しい小裂片。
テリハの棘は、鉤型とはいえ、曲がり方は緩やか。
ミヤコノイバラのトゲはカーブがはっきりわかります。
ミヤコノイバラの中に、葉の照りが強い株を見かけることがあります。
葉先は丸いし、照りがあって、しかも崖から垂れ下がって伸びている・・・こんなまぎらわしいものがあるので、「ガク」の小裂片やトゲにも気をつけて観察したいものです。
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四国の山・・・(モリ、ヤブ、フジ、テリハ)
県北モリイバラ自生地・・・・(モリイバラ、ミヤコイバラ、ノイバラ)
県西部ヤブイバラ自生地・・・・(ヤブイバラ、ミヤコイバラ、ノイバラ)
県南部・・・・・(ノイバラ、ミヤコイバラ、テリハノイバラ)
どうやらノイバラは、近くに数種類育つことが多いという印象を受けます。花の時期が全く違う種類は交雑しにくいのですが、テリハとミヤコのような、同時期開花の種類は雑種もできやすいかもしれません。
以上2013年春、岡山県のノイバラ5種類の観察覚え書きでした。