野菊と聞いて思い浮かぶ色は白か、黄色か、紫か?思い浮かぶ色によって、その人の育った環境や地域が推測できるらしい。小説「野菊の墓」に出てくる野菊は何か?を「日本の野菊」(山と渓谷社)の中でいがりまさし氏が推測しています。カントウヨメナ、ユウガギク、ノコンギクの可能性が高いそうで、「政夫と民子が頭花を分解して、冠毛の長さを比べたりするシーンが」ない限りそれ以上のことはわからないし、作者も含めて、そこまでの違いにこだわる人はほとんどいないでしょう。でも、園芸店には野菊の変種がたくさん売られています。見かけのちょっとの違いが、愛好家には魅力的なのですね・・・冠毛はともかく。
そんな、薄紫の野菊の常連3種、今年も咲きました。
オオユウガギク
ホソバコンギク
ノコンギク
まったく別の物語になりますね。
私の思い浮かぶ野菊の色は、唱歌の「野菊」が唱う通り「うすむらさき」です。
作詞家と生活環境が似ていたのかしら...
冠毛見るところまでは、なかなか行きつきません。オオユウガギクとヨメナの区別もいまでにできず。
田舎に住んでいて花に興味があったのに、野菊の記憶がない私です。でも、今にして思えば、ウスムラサキ地方でした。ピピンさんと同じく、海岸や山ではない場所です。