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春の七草粥

2008年01月06日 10時03分36秒 | 今日は何の日?行事食
みなさま、おはようございます!海風おねいさんです。
本日は、小寒。小寒は、「寒の入り」ともいわれ、
今日からいよいよ本格的に寒くなりますよ、という日です。
今日から節分までが一番寒い「寒」の時期です。
お年賀状のお返しも、今日からは「寒中お見舞い」で出しますよ。

そして、お屠蘇気分の抜けない中、早いもので明日はもう七草です。



 七草  クリック

君がため春の野に出て若菜摘む わが衣手にゆきはふりつつ(光孝天皇)

百人一首で、これだけは覚えてるという人も多いでしょう?有名な歌ですね。
この歌の中の「若菜」とは、「春の七草」を指しています。

また、「七草粥」は、昔は「七種粥」(ななくさがゆ)と書き、
米、粟、きび、ひえ、みの、胡麻、小豆の七種の穀物で作られていた
という話もあります。昔は、雑穀のお粥を食べていたんですね。

古く中国から伝わった慣習が、形を変えながら現代に続いているのは、
「邪気を払い、無病息災を祈る」という人々の願いと、
お正月料理を食べ過ぎて、もたれた胃腸をリセットする現実的な効果とが、
上手くかみ合った慣習だからかもしれませんね。

「七草ばやし」をご存知ですか?
七草なずな、唐土の鳥が、日本の土地に渡らぬ先に、
ストントンストトン、ストトントン‥


地方によって多少歌詞が違うそうですが、
正しくは、この歌を歌いながら、六日の夜に春の七草を28回叩き、
七日の朝に更に21回叩いたものをお粥に入れて炊くのだそうですよ。
それを七日の朝に家族揃っていただくのが昔からの慣わしです。

面白いですね~こんな風に作っているかた、いらっしゃいますか?
歌詞の意味は、大陸から疫病をもたらす渡り鳥を追う「鳥追い歌」だそうです。
日頃、意味を知らずに慣習として食べている行事食には、
調べてみると、先人たちのいろんな願いが込められているんですね。
今年も「七草粥」を作り、家族の無病息災を祈りましょうね。


「七草十八穀粥」

七草と、七種以上の「十八穀」を入れて炊いた「七草十八穀粥」です。
平安時代のように、雑穀を混ぜてお粥を炊いてみました。
お米に十八種の雑穀と七草とで、一度に26品目が摂取できる理想的なメニューです。



「十八穀」は、「あさぬま」にございます。 (画像右側です)



今日の夜にお米をといで、十八穀も混ぜて一晩水に浸しておきます。



明朝は少し早起きをして、土鍋でことこととお粥を炊きましょう。
炊き上がる直前に、刻んでおいた七草を入れてもう少しだけ炊きます。
※わたしはおろし生姜も入れてます。
最後に塩で味を調えます。


「七草十八穀粥」

七草の朝に家族の健康を願い、自然の地味溢れるお粥を炊くなんて、
日本人て、なんて素敵♪ (人´∀`).☆.。.:*



春の七草セットです。売り場は、入り口正面です。

セリ(競り勝つ):食欲増進、健胃、整腸、神経痛、降圧、解熱効果
ナズナ(撫でて汚れを除く):食欲増進、利尿、降圧効果
ゴギョウ(仏体):去痰、咳止め、扁桃腺予防、利尿効果   
ハコベ(繁栄がはびこる):整腸、利尿、歯槽膿漏に効果
ホトケノザ(仏の安座):降圧、整腸、解熱・解毒効果
スズナ=蕪(神をよぶ鈴):消化促進、整腸、利尿効果
スズシロ=大根(汚れのない清白):消化促進、整腸、利尿効果


「七草」のいわれと、期待できるといわれる効果を挙げてみました。

明日は、春の七草粥をどうぞお作りくださいね。



お粥をゆっくり炊いている時間のない忙しいママに、チーフよりのおすすめです。
レトルトのお粥はパックから鍋に移し、少量の水を足して、
細かく刻んだ七草を入れて、少し炊きなおしてくださいね。

昨年の七草記事は、こちらです。
コメント (10)
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