雀の手箱

折々の記録と墨彩画

「魯山人の宇宙」展

2014年06月28日 | 雀の足跡





 梅雨の晴れ間、久しぶりに会期終了間際の魯山人展に出かけました。病院通いで日が過ぎてゆく中、少しだけの遠出はいい気分転換になりました。珍しく夫からの誘いで、重い腰を上げての北九州市立美術館行きでした。

 ただ、展示されているものが、今までに観たいろいろな「魯山人展」と比べて、作品がお行儀のいい小ぶりなものばかりで、特徴の奔放さや、思いっきりのいい野性味のあるものが少なく物足りなく感じました。地元の田川美術館や、世田谷美術館などで見たものとは格段に見劣りし、魯山人は、もっと力強いスケールの大きい人だったと思ったことでした。こうした勝手な感想は、期待していただけに物足りなかったのかもしれません。
 魯山人語録の小さなパネル展示が、その人となりを彷彿させていました。

「宇宙」と銘打つにはいささか領域も狭く、漆の食器や、書家としての魯山人の看板の揮毫、篆刻などは見当たらず、早々に引き揚げることにし、帰途、いつものコースで、「魚蔵」でゆっくり昼食を愉しみました。



梅仕事

2014年06月25日 | 日々好日

 今月の手入れに来た造園業者が、のび放題の梅を剪定してくれました。完熟近い状態で無傷の梅がまだ3キロほど枝に残っていました。
 梅シロップと、梅味噌、梅ジャムに仕上げました。次第にこのような仕事も段取りが悪くなって時間がかかってしまいますが、じっくり煮詰めて瓶詰にしたものを並べると達成感があります。。

 庭も夏景色に変わり、紫陽花は盛りを過ぎたものもありますが、それぞれに色が濃くなり、、梅雨の雨に濡れて研を競っています。青柿は、3センチほどの球になり愛らしい姿で生き生きと微笑んでいます。

 今日の一枚は、墨彩画の仲間からお見舞いにいただいた葉書です。



「日常」への回帰

2014年06月22日 | できごと

 右目の手術をしていただいた1月には、まだ「九州厚生年金病院」と呼ばれていましたが、今回は名称がものものしい「地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院」と改称されていました。
 できれば、もう2日ほどの入院が望ましいのだけれど。とおっしゃる担当の医師にお願いして退院しました。急患の病棟は、難しい病気の方が多く、いろいろな科の緊急手術の人が混在しています。個室から塞がるようで今回も4人部屋で、困難な手術を控えた耳鼻科の方と同室でした。

、前回同様、やはり原因は不明で、今度は左目が突然の眼圧の急上昇(42)により黒目が浸食され、前兆なしの緑内障で視力が激減しました。

 2回目ともなれば気持ちの準備もできていて、落ち着いてお任せしていました。
 ただ、退院後、前回にもまして、気力が出てこなくて、何もする気がおこらず、左手の上腕部骨折の主人のリハビリ通院に付き合うぐらいです。
 初孫の誕生で、何かと用を抱える娘は、どちらが自宅かわからない状態で、慌ただしく東京と九州を往来しては介護にあたってくれるのを心苦しく思いながらも、つい甘えてしまっています。
 手術後3週間の検診で、日常生活への復帰の許可も出ました。思う存分に洗顔し髪も自分で洗えるのが一番です。自分で不安を感じないなら車の運転も慣れた近隣ぐらいはいいでしょうが、視力はまだ0,5と0,7ですからそのつもりでと言われています。運転も止め時を迫られているようです。タクシーの待ち時間にもだいぶ慣れてきました。

 絵筆はまだとる気が起りませんので昨年のものです。

 思いやり溢れるメーセージや、お心遣いありがとうございました。心より感謝しています。