雀の手箱

折々の記録と墨彩画

想い出の門司港

2018年07月28日 | 日々好日
 もうスケッチで出かけることは殆ど期待できない門司港です。写真を整理していて、目に留まった風景を、想い出として辿ってみました。
 小さな葉書絵に納めるには、思い切ってカットしたり、無理に納めたりで愉しみました。8月に入れば新盆の準備で絵筆を執ることも出来なくなると思うので、心ゆくまで遊びました。その中からの3枚です。










初施餓鬼の日

2018年07月20日 | できごと

お施餓鬼法要の日の菩提寺


 炎暑に躊躇しながらも芦屋の菩提寺,大願寺のお施餓鬼に参加してきました。
 義父義母そして今回は夫のための初施餓鬼です。実家とは宗派が異なるため最初は物珍しかったお施餓鬼法要も、毎年の事で今はいつもとは様変わりの華やかな仏教行事にもすっかり慣れてきました。
 文字通りの餓鬼への布施を行うことで、無き人への供養と、施主の福徳を願う仕組みは、住職他6人の僧侶の読経と共に進行します。めいめいの卒塔婆に記された戒名と没年の月日が施主の名と共に読み上げられます。檀徒の方のあげた先祖供養の塔婆が読み上げられる迄3時間半を要します。伴僧の方たちはその間座り続けでの読経です。
 私は他の命をいただいて自らの命をつなぐことの重さを年に一度思い返し、食べ物への感謝の日としています。
 特別の分厚い初施餓鬼の卒塔婆と施餓鬼旗を抱えてタクシーでの帰宅でした。


施餓鬼棚


施餓鬼旗



施餓鬼法要


散華






夏祭りの季節

2018年07月16日 | 塵界茫々
 数十年に一度とかいう記録的な豪雨がもたらした惨状は、想像もしなかった200人を超す死者まで出て、家を失い避難生活を余儀なくされている方たちも3万人に達しています。そのうえ、35℃という猛烈な暑さがこの列島を襲っています。この耐え難い炎暑と水害の粉塵の舞う中で、連休をボランティア活動に捧げる人たちには、ただただ頭が下がります。

 折しも夏の暑さと災厄を退ける祈りに始まった夏祭りの季節です。今年は、喪中なので、例年の博多祇園もひっそりと眺めていました。テレビでの清道廻りも、タイムにも、歓声を上げることもなく、なんとなく褪めた思いなのが我ながら不思議です。
 舁き山の表題のなかにも「吾在倶」とした災害に寄り添う願いのものも見られました。そうした中で市川団十郎の「暫」が目を惹きました。贔屓の東流れは今年も5キロのコースを重さ1トンの舁き山を肩に、30分を切る速さで廻り止めにゴールしました。
 北九州でも、これから小倉の太鼓祇園、戸畑の提灯山、黒崎の祇園山と続きますが、今年は遠い囃子の音をききながら無縁に過ごしています。熱中症でお世話にならないよう心がけての篭り居です。
 災害復旧をひたすら祈る夏祭りの奉納です。
 
 W杯もフランスの優勝で今朝幕を閉じました。








山法師の花<senter>

降り続く雨

2018年07月05日 | できごと
 颱風7号が持ってきた大雨の3日間でした。W杯サッカーの放映の間にも、大雨警報と共に区内の避難場所の施設名が次々にテロップで流されていました。交通機関も混乱し、火曜日は学校も閉校となっていました。娘や兄弟たちからも大丈夫かと案じてくれる電話が次々でした。
 風もひどかった3日には、県内でも風にあおられて下の道に転落した高齢の女性の死者まで出ました。まだ不安定な気象で今日も落雷と大雨の予報が出ています。今日は、昨年県内を襲った豪雨から丁度1年目にあたります。40人からの死者がでて、まだ行方が不明の方が2名もあり、雨の中で追悼行事が行われていました。

 吹きちぎられた枝の片付けも新盆を迎える準備も、遅々として捗りませんが、致し方ない事と諦め、できる範囲で良しとすることにした開き直りです。


 下書きに入れて投稿を忘れているうちに、再び停滞する前線の影響で一時間50ミリを超える大雨が断続的に続いています。今度は前の雨を含んだ上に、更なる降りで、方々で土砂崩れが発生し、市内の川は危険水位を超えた所が多く、避難指示も出ています。門司区では裏山の土砂崩れに家屋が巻き込まれ、県は自衛隊の出動を要請しています。
 新幹線も岡山―博多間は運転見合わせで、この後は、次第に東へ影響が広がるようです。どうか災害がこれ以上大きくならないようにと、八大竜王に祈るほかありません。

 うっとうしい日々を、買い物もヘルパーさんの援けを借りている始末で、時々は、気晴らしに色紙に落書きをしたり、身ほとりのものを画題にしたりで雨籠りの日をやり過ごしています。