秋の香といえば、我が家では金木犀です。かすかな香りがしていると思っていると、ある日一斉に花が開き,むせるほどの香で包まれます。春の沈丁花以上の香です。
花が咲いている間中芳香を放ちますが、雨や風に会うとあっけなく散ってしまい地上に黄金の輪を描くことになります。今年は天気予報を見る限り、雨は大丈夫のようですから、長く楽しめそうです。
中国は桂林地方が原産とか。桂が木犀の木を意味し、木犀の木がたくさんあるところから出た名と聞かされました。
もう、桂花陳酒を愉しむ酒の工夫にも縁がなくなり、今は自分勝手に桂花茶と称してポットにダージリンの紅茶入れたついでに花をたっぷり摘んできてブレンドにし、香りを楽しんでいます。蕾の方が香りが強いようです。
好日や金木犀の花いきれ 鷹羽狩行