雀の手箱

折々の記録と墨彩画

師走目前

2016年11月29日 | できごと

 11月も明日までです。今年は秋を感じる折が少なくて、いきなりの冬に入ったような気がしています。地元では博多駅前の幹線道路が陥没したり、架線事故でJRが停まってしまうし、先日は東京都心に雪が積もったとか。そしてまた北国に津波を伴った地震が発生したりで、この一年の終わりが近づいても、何か落ち着いて居れない年となりました。
 仮設で年越しをされる熊本の人たちには寒さが一入身に堪える季節でしょう。復旧の日が一日も早かれと祈るばかりです。

 高齢者講習が終了してからの日数がありすぎたので、免許の更新手続きに行くのを忘れていました。今月が誕生月ですから慌てて、リハビリの病院に出かけたついでに、黒崎駅に隣接の区役所の中に在るセンターに出かけてきました。今までは小倉の試験場まで出かけなくてはなりませんでしたが、優良運転者と高齢者講習を受講した者はここで更新できるようになったので助かります。20分ほどで新しい免許証をもらって一安心。それにしても高齢者の起こす事故の多さに愕然としています。日々気を引き締めて運転することにします。








       葉を落とした芙蓉とムベです。周辺に花の少ないこの季節は実のなるものに目がいきます。

気に入りの秋のコース

2016年11月23日 | 塵界茫々


この数年お世話になっている歯科へ通う道筋です。カメラを持参していなくて美しい盛りの時を逃してしまい今日はもう銀杏並木は散りを急いでいました。
 夫が手術の折もこの銀杏に会いたくて、入院中の病院に毎日通うコースをこの道に決めていました。
 5年間持ちこたえた私の歯も、今日の診断で、ついにもう限界のようですから部分入れ歯に。と宣告されました。
おもえば、九州歯科大で、7年前すぐ抜歯をと勧められていたのですが、こちらの若い歯科医師は、まだ3年くらいは大丈夫。初めての部分入れ歯は慣れないでしょうから、できるだけ持たせましょうといわれ、時々治療に通っていました。
 年末は多用でしょうから年が明けたら抜歯ということでどうですかといわれています。また来年も私にとっての災厄の1月が約束されました。











あじさいの湯

2016年11月18日 | 雀の足跡



 木曜日と金曜日はショート・ステイの日でしたが、キャンセルして、ホーム・ドクターに、体調の良い日にインフルエンザの予防接種をと言われていましたので、3カ月に一度の診察も兼ねて受けてきました。
 ヘルパーさんやOPの方のリハビリなどの来訪もない完全な一日の空きができました。

 小春日和に誘われて、施設での入浴も抜けることだしと、家族風呂の予約が取れたのを幸いに、市内東区にある「あじさいの湯」に出かけました。
 以前は市営だった施設です。経営が民間になって改装され食事処も展望の良い広い部屋になっていました。
 かつての八幡製鉄所によって建設された河内貯水池の一番奥のあたりにある赤い眼鏡橋の近くの山あいにひっそりと佇む温泉です。私の小学生のころには貯水池一帯は桜の名所で花見時は賑わったものでしたが、今は老木となった桜もまばらです。カーブの続く貯水池沿いは紅葉が見ごろで、予想していなかった紅葉狩りを喜んでいました。
 平日の午後とあって入浴客もまばらで、ゆっくりと露天風呂も楽しめました。
 時間が少しだけずれていたからかレストランも3組だけで、窓際の席でゆっくり昼食をすまし、少し周辺を車椅子で散策し満足して帰途につきました。


レストランからの展望





シャトルバス乗り場



今日の一枚

2016年11月14日 | 日々好日
 学生時代の友人で、今は島根に住む人が、里芋を収穫したからと水彩画が送られてきました。野菜や花を年間30種近く育てているとかで、季節ごとにみずみずしい野菜や花、果物の絵ハガキが届きます。上手い絵とは言えないかもしれませんが、のびのびとした勢いのある筆遣いは、学生運動時代と変わらずに、一貫した信念に生きた彼女らしい画風で、私には好ましく楽しみにしています。年齢相応に痛みを抱えているはずの体の不具合も一向に書き記す気配もありません。

 退職後に始めた農作業が今では生甲斐のようで、ご近所に届けるのが楽しみだそうです。今年のように野菜が高騰した折柄、きっと喜ばれていることでしょう。
 送りましょうかと言われても、送料を考えれば、高いとはいえ老人二人の暮しの消費では買った方がまだしもでしょうし、お気持ちだけでいいから絵を送ってと辞退しています。

 戦時中に育てたことのある里芋のことや、大きな葉に置く銀色の小さな一粒の玉を愛でていつまでも転がしていた日を思い出して懐かしく、彼女に刺激されて、里芋を描いてみました。

 里芋という呼び名も、山里の里なのか、それとも実家や、生まれ故郷の里なのか、いづれにしても、ゆかしく、なつかしい呼び名だと思いつつ描いていました。





高齢者講習

2016年11月09日 | できごと
 もう3回目の高齢者講習です。今回が最後と毎回思うのですが、諸般の事情から車を手放せません。

 自宅がもう少し公的な交通機関の利便性があるところだとよいのですが、歩いて8分ほどのJR折尾駅もまだ数年はかかる大規模な改装工事中で、上り線へのエレベーターはないので長い石の階段を上らなくてはならず、一番近いスーパーマーケットまで1キロ半、3号線のバス停まで1キロ近くです。丘の上の住まいは眺めはよくても、ごみ出しにも困ります。
 眼の手術後は2ヶ月ほど通院や買い物にもっぱらタクシーを利用しましたが、月5万円余の支出はかなり厳しいものがありました。
 かくて、買い物にはネットや、生協の宅配を使うことが増え、外出の機会も減っていきます。車の運転もいくら好きでもいつまで可能か、真剣に検討せざるを得ない年齢で、高齢者の引き起こす加害者としての交通事故の報道には胸をいためて見ています。

 高齢者講習も3回目ともなれば馴れもあって、記憶力などを試す30分ほどのペーパーテストも、機器を使って運転のための判断力や身体機能を、測定する各テストもすべて5の評価でしたが、実車でのテストは1か所で後方確認不十分とチエックが入っていました。総合点は90点。まだ運転は注意すれば可能のようですが、いつ見切るかの潮時を誤らぬようにと覚悟を新たにしています。

 雨の日と夜間の運転はしないと決めてはいますが、免許を返上する日もそう遠くはないことでしょう。

 11月に入って急に冷え込むようになりました。ニシキギの紅葉も始まり冬への急ぎ足を感じます。








雨籠り

2016年11月01日 | すずめの百踊り
 今年は秋らしいすっきりとした爽やかな空をあまりみないまま、11月に入ったような気がしています。
 秋雨前線が日本列島を気に入ったとみえて、このところ雨の日が多いようです。私は雨の日の外出を原則控えることに決めているので、あるじの世話の時間以外は画室に篭ることが多いのです。
 描きためたものの整理をしたり、過去の作品に触発されて、新しく描き直しをしてみたりでいつの間にか時間が過ぎていて、食事の支度を慌てることもあります。
 最近の気に入りの素材,“からすうり“です。
 カラスウリの花は、夏の夕闇の中で白いレースの花を開き、人知れず朝までには閉じてゆく形も妖しげな花です。その気配を内に秘めた姿を表現できないものかと欲張りますが,叶わぬ夏の夜の夢でした。










この闇の三ところに咲く烏瓜 山口青邨