文化著庁が主催する今年の文楽地方公演「妹背山女庭訓」は、見どころも多い演目とあって、切符は早くに売り切れになったようです。
昨日は快晴の暖かな陽射しに恵まれ、まだ改築中ながら新装なった折尾駅の新ホームを初めて利用しました。エレベーターも大きく、上下線とも便利になりました。
久しぶりの太棹に乗る浄瑠璃でした。「山の段」が見たかったのですが、通し狂言ではないので、贅沢は言えません。床本で予習して、「道行恋苧環」の段を期待しました。
若手に変わった陣容の中で、豊松清十郎のお三輪の人形振りが、恋に身を焼く町娘を初々しく、上品に表現していました。
文楽の人形は、能が切り捨てた首と肩の動きを、現実の人間の動きとは異なる象徴で、生き生きと表現するそのさまに見とれていました。
求馬を挟んで、橘姫,お三輪の三人のやり取りで盛り上がる場は、それぞれの人形振りがよく覗え面白く、苧環が果たす因縁が巧みな筋書きでした。
退屈する暇もなく「金殿の段」までを愉しみました。
画像は北九州芸術劇場のチラシよりおかりしました。詳しくはリンクでご覧ください。
市民会館のホールには昨年ユネスコの文化遺産に登録なった戸畑祇園大山笠が昼の幟山とともに展示されていました。
帰宅して驚いたのは、「大丈夫だから、楽しんできなさい。」と機嫌よく送り出してくれた主人が、額に大きな瘤を作り、小さいとはいえ、切り傷を自分で手当てしていたことです。瘤が大きい割には異常もないようで安心しました。