雀の手箱

折々の記録と墨彩画

平成から令和へ

2020年01月07日 | 雀の足跡

令和元年最後の夕日が海峡の彼方に静かに消えてゆきました。

 今年の年越しはプレミアホテル門司港でした。年末から帰省していた娘と二人、2日まで滞在しました。大晦日は恒例のカウントダウンで、平成から令和へ元号が変わっての初めての花火で、大勢の人が訪れていました。今年はホテルのすぐ横の広場からの打上げでしたから、いつもの海峡側の部屋からは見えないので、寒い中をコートを着てホテルの駐車場からの見物です。今年災害で犠牲になった人々への追悼の黙祷からはじまり、カウントダウンの「0」のアナウンスとともに約10分間、目の前で変化にとんだ花火がひっきりなしに上がりました。
 イルミネーションの木々を背景に、港に停泊の船が一斉に鳴らす汽笛の音も港町にふさわしく、打ち上げ花火の音との饗宴でした。昨年のハウステンボスとはひと味違った趣でした。ホテルではロビーにお屠蘇の振る舞い席が設けられていて、宿泊者も加わっての餅つきも行われていました。
 大晦日のディナーのイタリアンのフルコースも、珍しいものが多くどれも非常に美味しくて、特に長崎産クエの生うに白ワインソースと、メインの九州産熟成牛のレアは絶品でした。一年に一度の贅沢な食事です。元日の朝食のおせちも、九州らしいお雑煮も揃っていて、楽しめました。
 帰宅後、記録に留めようとしたのですが、不慣れなiphoneからの写真の転送がうまくできないで、戸惑っていました。タイミングが外れていますが記録に留めるためにupしました。


 大晦日の門司港風景










   カウントダウンの打ち上げ花火






  プレミアホテル門司港

















ウエルカムドリンクのケース入のローストビーフ、おいしかったです。2番目画像












10月の小さな旅

2019年10月26日 | 雀の足跡
 秋の気配が漂い始めて体調が少しよくなると、膝の痛みも軽くなってきました。
 国見からの帰途に立ち寄った豊後高田の昭和の町では、懐かしい日々を思い出す品々が、過ぎ去った年月を刻んでひっそりと並んでいました。
 最後の遠出かと、車の縁があると昔よく出かけた思い出の地を巡っています。20年近くが経過していると、かつての思い出の渡船場は跡形もなく、角島には長い橋が架かっていて、潮流が明瞭に色を異にする不思議も今は鮮明ではなくなり、棚田の風景を飽かず眺めた岬の先には、長いお稲荷さんの鳥居の列が出現していたりです。
 好天に恵まれ、以前は自分で車を運転して訪れていた西長門への旅を、今回は甥が案内してくれました。今はさすがに疲れが溜まっていますので、ランダムに写真での展示とします。








  






 














追憶の戸畑祇園大山笠

2019年07月27日 | 雀の足跡

 記憶の底に眠る遠い思い出に、この戸畑祇園を今は亡き夫と二人、ゆっくり見物した日があったと、探してみました。
 ブログに手を染めてまだ日の浅い2005年の7月24日に、当時のブログ、「もののあはれ」の物語 に写真とともに記録していました。(興味がおありの方はリンクからどうぞ。)
 その時から14年が経過し、祭りもユネスコの世界文化遺産となり、広く国外にも知られ、いよいよ盛んになったようです。
 戸畑祇園の大きな特徴は、昼の優雅な幟山が、そろそろ夜のとばりがおりかかる頃、大勢の観衆の見守る中で一気に解体され、309個12段の提灯山へと変身してゆくところです。

 提灯山のピラミットの先端部分の「五段上げ」は一つの見どころです。私は提灯山の勇壮もさることながら、6本の紅白の幟を立て、京都祇園の山車を思わせる豪華な刺繍の見送りを持った幟山が、曲目も多彩で変化に富む優雅なお囃子に乗ってゆっくり巡行するする姿が好きです。この「静」から、疾走する舁き山の「動」へと移動するテンポの妙を考えたのはどんな人だったのかといつも思います。
 約80人の担ぎ手は「ヨイトサ、ヨイトサ」の独特の掛け声とともに高さ10メートル、2トン半の櫓を肩に走行します。激しい動きで提灯の蝋燭の灯が消えたり、提灯が燃えたるするのを激しい動きの中で瞬時に取り換える技も見事です。
 雨に祟られた今年の市内各地の祇園祭でしたが、最後の戸畑祇園は3日間とも晴れの予報です。北九州も梅雨明けで夏本番となります。
 中日の今日は大山笠の競演が6時半から行われます。土曜日の夜とあって賑わうことでしょう。









    画像は戸畑祇園大山笠公式ホームページからお借りしました。

夏祭りの季節

2019年07月21日 | 雀の足跡
 九州では梅雨末期の大雨の季節に、颱風5号の影響で、各地に避難勧告や避難指示の警報が出ています。私の携帯も、聞きなれない着信音で、避難勧告を告げました。近くの金山川の氾濫と土砂崩れへの警告のようでした。我が家は高台ですので、古家の雨漏りの心配だけです。
 幸いなことに今のところ危険な状況は脱したみたいです。ただ、まだ雨は降り続いています。
 15日の追い山で盛り上がった博多祇園も盛況の中に終わり、19日からは地元北九州市内の各地で、夏祭りが始まっています。ただ連日の雨で、祭りどころではないところもあるのではと案じています。
 小倉の太鼓祇園(国指定重要無形民俗文化財)と黒崎祇園(県指定無形民俗文化財)とが19日から始まっています。ユネスコの世界遺産に登録の戸畑の祇園大山笠の提灯山が26日からです。
 昨年は喪中というので控えていた夏祭りですが、今年はもう雨の中を出かける気力もありません。
 兼好法師を気取っているわけではないのですが、遠い祭囃子のかすかな響きに哀愁を味わいながら、よそながら想像の祭りを楽しむとします。出かけることがなくなって、祭囃子のリズムや、掛け声の特徴に地域それぞれの気風が反映されているのをしみじみ感じています。
 少し間延びした「や-っさやれやれ」のかけ声は小倉です。「よいとさ!よいとさ」は12段の提灯のピラミットを肩に走る戸畑、「おっしょい、おっしょい」」が博多の舁き山で、けんか山と別名を持つ黒崎祇園の山車は「おいさ、よいさ」京都祇園の曳山は「よーいとさー」と。ゆっくりと雅やかです。

 






  画像はいずれも北九州市のホームページからお借りしました。上は小倉祇園、下の1枚は黒崎祇園です。




日帰りのバスハイク

2019年06月21日 | 雀の足跡
筥崎宮の花めぐりと、ホテル日航福岡での昼食、午後は九大の森散策と茅乃舎での買い物という、県内も近場のゆったりしたツアーを選んでの「お出かけ」で、気分転換をしてきました。
何度も参詣している筥崎宮ですが、帰省の娘には初めての筥崎宮で、今は拝殿の裏の紫陽花苑と神苑の百合の花が盛りで楽しめました。あと十日もすると博多祇園のお汐井取りで賑やかになることでしょう。
筥崎宮は、宇佐、石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮に数えられる由緒あるお宮です。
元寇の折に納められた亀山上皇の御宸筆「敵国降伏」の(拡大)扁額が掲げられた楼門が有名です。この楼門と筥崎鳥居と呼ばれる一の鳥居は、本殿・拝殿とともに国指定重要文化財です。県民には、1月3日の「玉せせり」と呼ぶ玉取祭と、9月12から1週間にわたる秋祭りの「放生会」で親しまれています。










九大の森へ

昼食はホテル日航のランチビュッフェでした。品数はそれほどではありませんでしたが、お皿に取った品はさすがの味で、目の前で焼いて提供される肉も柔らかく、特にスイーツが充実していました。
のツアーを選んだ最大のポイントは「九大の森」の散策でしたが、危惧した通り、まだ梅雨入りしない当地では、水田の需要で水が少なくて残念でした。
篠栗町に入ってから、バスを降り、タクシーに分乗して、九州大学の農場で、地元の人たちが共同管理する自然林へ到着。約17ヘクタールの森の遊歩道もすべて山道です。蒲田池を一周する約2キロのコースはすべて起伏のある細い山道で私には到底無理なので、写真で知られているこの水辺の森のメイン、水に浸かる「落羽松」のところまで10分という歩きのコースを選びました。ヤマモモの実が散らばる道に設置された木のベンチに腰を下ろしての森林浴です。若い人たちは恵まれた晴天に汗をかいての歩きを楽しんでおられました。
 帰途は贔屓の「茅乃舎」本店では存分に買い物をしてきました。









 水のある風景は多くの方が撮影されていますので、興味がおありの方は「九大の森 画像」で検索してご覧ください。

落ち梅

2019年06月13日 | 雀の足跡


  今朝も「落梅舎」とでもいいたいほどの落果です。斜面の下の柿の木の根もとにも大量の梅が転がっていました。広がっているのは実をもいでいた頃には見たこともない風景です。
 気候変動のせいだとばかり思っていた小さな青梅の多量の落果はどうやら生りすぎの自然淘汰だったようです。

 梅ジャムなら簡単な作業なので、1キロずつの梅仕事も次々に増えて、もう詰める空き瓶もなくなりました。お世話になるご近所にもよかったらとお届けしています。このところは毎朝の私のヨーグルトは梅ジャム続きです。
 あとは完熟梅なので今年はブランデーで梅酒を仕込んでみました。どんな風味に仕上がるか楽しみです。








身ほとりの花たち

2019年06月09日 | 雀の足跡

描き溜めた中から選びました。代り映えもしないものばかりですが、その日その日の楽しみの軌跡です。












 今年は小さなままで夥しく落果した梅でしたが、今はそのままにしていた大きな梅の実が毎朝2キロぐらい落ちています。傷のないものだけを拾ってきて、完熟梅のジャムや、ブランデー漬け 梅シロップと追われています。かつては張り切ってこなした梅仕事も面倒になってきて、時間と手間の少ないものばかりです。




ブロッコリースプラウト

2019年05月15日 | 雀の足跡

 外出が思うに任せない今、キッチンでスプラウトの栽培を始めました。今は手探り状態で3回目の収穫です。好きなブロッコリーのスプラウトなのですが、カイワレや、ベビーリーフなどと違って、私の家の近くのスーパーではなかなか手に入らないので、種から自分で育てることにしたものです。ほかのサラダ用の葉野菜に比べて味が濃いのと、栄養価も高いとかで、目につけば購入していました。
 ネットで育て方を検索すると、失敗例が多く、かなり難しそうでしたが、有り合わせのエリンギが入っていた黒いトレーで試してみると最初から上手くゆきました。今は深めのお皿で育てています。
 今朝も採れたてのスプラウトを堪能。ささやかな幸せを味わいました。 

 先日の転倒をきっかけに、転び癖がとりついたかこのところよく躓いたり、転んだりですが、幸い骨折などもなく、痣を眺めて恨めし気に反省しています。定期健診が続いているので、慎重を自分に言い聞かせています。肘に痛みが残っているのでお絵かきは休んでいます。



初めてのブロッコリースプライトです。



新しいパソコン

2019年05月04日 | 雀の足跡
 2011年以来お世話になってきたWindows7でしたが、バッテリーの劣化でアダプターを使用しての作業になっていました。そのうえ、しばしば繰り返すストライキの不具合と空き領域も少なくなったので、ついにWindows10を購入しました。目下移転作業に苦しんでいます。
 移転のあらましは外付けのHDDでしていただいたのですが、それでも画像の挿入やメールの設定も思うに任せず試行錯誤の連続です。9年の間の進歩は著しく、容量の増加は勿論のこと、便利になっている使い勝手も慣れれば7とは格段に上がっているようです。
 長年の間必要とされないで忘れているパスワードや、厳密になったセキュリティー、個人情報の管理とやらで、致し方ないとわかっていても苛々してしまいます。しまい忘れの場所を探すにも、変わってしまったアイコンに不慣れでやたら時間がかかります。

 世の中は「令和」への幕開けで、お祭り騒ぎが繰り広げられていて、「昭和」から「平成」への改元は、すべての歌舞音曲が自粛ムードで暗く重苦しい諒闇の日々だったのとは全くの様変わりです。






オオテマリと紅白のツツジで、どうにか新しいパソコンでの初UPができました。

門司港界隈

2019年04月21日 | 雀の足跡
 かねて一度関門海峡を見晴らすホテルに宿泊してみたいと言っていた娘が、プレミアホテル門司港の海峡側の部屋を取ってくれました。
 折しも今年3月6年間の長期の修復を終えた門司港駅がお披露目になっているのでその見物を兼ねて、出光美術館での長谷川等伯展にも興味が有ったので、一泊二日の超近場のお出かけです。
 本当は武雄温泉の御船山竹林亭が、躑躅の見ごろのはずだから出かけたかったのですが、先週13日、眼科検診で、先生に告げられた検査結果の不気味な数値と、再手術になる場合の説明などを伺い、気落ちしていて、帰り道で歩道の点字ブロックの低い突起に足を取られて展倒、したたかに額を打ち、唇が少し切れました。幸い足の骨折などもなく、タクシーを拾って帰宅できました。十分に冷やしたつもりでしたが翌々日になって、眉の上からこめかみ近くの瘤が薄紫色になり唇も腫れてきましたので、帰省してきた娘に言われ、大事を取って、北九州市内の西のはずれの自宅から東のはずれの門司港に決めました。、九州鉄道の起点「0哩標」のある我が国最初の国重要文化財指定の駅舎で、現在も使用されている駅まで出かけました。
地元駅から快速で、直通だと50分足らずで到着です。日ごろは日帰りで出かけている門司港に宿泊するのを少し躊躇いましたが、レトロ地区として、北九州市が力を入れているだけ、観光設備が整っていて、全く退屈することなく、ゆっくりした時間を広い角部屋からの景観と食事で愉しみました。
 おまけに、20日土曜日は、330点が店開きするアンチーク雑貨市のイベントが開催されていて思いがけない見物もできたことです。


老朽化を機に2012年から創建当時の姿に戻す復元工事が行われていました、1891年明治24年開業


切符売り場


プレミアホテル門司港


ミニクルージング船


跳ね橋の上がった下を行く遊覧船


ホテルの部屋から望む関門橋と跳ね橋(朝もやの中)


旧三井倶楽部 重要文化財


旧門司税関の裏側


夜の跳ね橋


38㎡の室内


西側の船溜まりと対岸の下関



雑貨マーケット