雀の手箱

折々の記録と墨彩画

月日は百代の過客にして

2018年12月28日 | 塵界茫々
 災害の多発と経済の波乱に明け暮れた一年でしたが、喪中に在った私にとっては、この一年は仏事と後始末で慌ただしい時間が猛スピードで過ぎてゆきました。
まだ、片付かない雑事もあり、多趣味だった故人の道具類や荷物は、早々と処分する気にもならず手つかずのままです。一周忌の法要を区切りにしようと娘とも話し合ってはいますが・・・

 今年最後だからと誘われて参加した絵の仲間の例会で、来年からは復帰をと強く勧められ、体力的にどこまで続けられるかはわかりませんが、またその気になっている自分に半ば呆れてます。

 今年最後の二枚です。ゆきかふ年もまた旅人と、しみじみ感じながら、今年の納めといたします。
 皆様には佳い年をお迎えくださいますように。年頭のご挨拶はご遠慮申し上げます。


 



小春日和

2018年12月19日 | すずめの百踊り
 寒さの緩んだ好天の一日、小春日和というには少し冬の季が進んでいますが、体に感じるのはまさしく冬の「小春日和」。庭に出てうず高く積った紅葉の枯葉を踏んで折り取ってきた椿を写していました。
 やはり藪椿が一番好きな画題です。
 様々な姿態を愉しんで、手法も各様に、師走というのに、何とも片づけに向かわないことを内心責めながらの絵遊びです。














師走雑感

2018年12月11日 | 塵界茫々
 いよいよ平成三十年も大詰めの師走となり寒気も厳しくなってきました。このところ毎日のように喪中ハガキが届きます。
 この齢になれば致し方のない長生きの罰でしょう。わが家にとっても夫の死去を最大の出来事として、行政への諸手続きをはじめ、仏事に追われて慌ただしい時が足早に過ぎてゆきました。二人ともすでに賀状を納めとするご挨拶を済ましているので喪中ハガキは出さないことにしています。
 やっと一人の暮らしのリズムもできてきて、半世紀以上を共に過ごした相手の不在が、容認できるようになってきました。
 
 庭の草木が告げる季節の移ろいを語りあうこともなく、空しく木の葉が散ってゆくのはさすがに哀愁を覚えます。
 紅葉の錦を見せていた「ニシキギ」はもうあらかた裸木となり、その名の鬼箭木らしいごつごつとした矢筈の枝振りです。
 今の庭は一番好きな藪椿をはじめ椿の競演です。一休はもう花を終えましたが、八重の椿や、山茶花、乙女椿と次々に咲きはじめています。












初めての切符予約

2018年12月02日 | 日々好日
 JR九州での切符を初めてネット予約しました。ネットで切符を予約なんてとても無理と思って若い人たちに頼んでみようかとも思いましたが、年末の切符予約は1か月前、仕事を持っている人には10時からの受付時間に殺到すると考えられる時間を割くことはできないだろうと、試しに自分でやってみました。
 案ずるより何とやら、希望の時間帯で、接続のよい列車のを選択する案内もあり、駅に出向くことも援けを受ける必要もなく、ネット会員に登録してスムースに予約できました。後は予約完了のメール待ちだけです。

 その後、駅で待つこともなく、年末の混雑期に希望の列車が座席指定で取れてパソコンのありがたさを実感しました。
、後は予約番号と登録したクレジットカードを持って出発までに最寄りの駅に切符の受け取りに出向けばいいのですからありがたい事です。
 物は試しの実行が功を奏して少しいい気分です。
 
 気分がいいと絵筆もスムースに進む単純さを自嘲しています。移ろう季節を写したものを並べてみました。
 先日の柿が、トマトと見まがう色使いだったので何枚か描き直して、色だけはどうやらたどりついたものの、面白味がなくなりました。株は元気を出すために少し誇張して。毎年の零余子はちょっと遊んでみました。