雀の手箱

折々の記録と墨彩画

今日の習作

2014年07月30日 | すずめの百踊り

 昔もこんなに暑かったかしらと嘆きながら、息をひそめるようにして過ごしています。
 それでも、掃除に見えるヘルパーの方は、ここは谷から上がってくる風が木の葉の間を通るからでしょうかひんやりして涼しいですね。と言ってくださいます。

 リビングの北側の硝子戸をあけ網戸だけにしていると、今も風の止まる夕凪の時間帯だけ2時間ほどエアコンのお世話になるだけで済みます。冬は大変ですが。
 ここのテーブルに道具を持ち込んで邪魔にされながら小さくなって描いています。







柳井の金魚ちょうちん

2014年07月24日 | 雀の足跡
 長かった梅雨がやっとあけたと思ったら、連日30度を超える暑さで、変化に対応できかねています。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 のどかな柳井の金魚ちょうちんで、しばしの涼を感じていただければと思っています。





 最後に柳井を訪れたのはもう十数年も前になるでしょうか。
 軒端に揺れる金魚ちょうちんの、愛らしくも少しとぼけた姿が気に入って、土産に買い求めてきました。夏になると窓際でのんびりと揺れて、涼を運んでくれます。我が家の定番で、冬のリビングにはお隣の下関の河豚提灯が登場しています。

 柳井は江戸期には「岩国藩の御納戸」とよばれ、商業都市としての賑わいがあったところと聞いていますが、今は駅近くの古市,金屋地区に商家の白壁の街並みが残るひっそりと静かな町です。(国の伝統的建造物群保存地区)八月には「金魚ちょうちん祭り」で賑わうようです。町中に明かりが入った提灯が揺れる風景を見てみたいものです。







走れ山笠

2014年07月15日 | できごと
 今年も博多祇園山笠のクライマックスの追い山が今日払暁、博多の街を駆け抜けました。筥崎宮のお潮井取りに始まる半月余の神事が終了です。

 1トン余の山を肩に5キロのコースを約30分で駆け抜けます。各流れはこの日に向けて一つになって773年の伝統をはぐくんでいきます。
 見所は、なんといっても、山を櫛田神社に奉納する櫛田入りの清堂廻りでしょう。今年の一番山、土居流れの詠う「博多祝い唄」が5時という暁の空気の中にめでたく広がって、ああ、夏が来たのだと思いました。

 ここ2年は、博多とも距離ができて,滅多に出かけることもなくなり、今年は、飾り山も、追い山ならしも見ることなく、テレビ前の特別桟敷での追い山見物です。
 20台余のカメラを駆動したアングルで捉える画像が、どんなに完璧でも、勢い水(キオイミズ)のしぶきの中で、男衆の水法被からあふれる熱気と、オイサ、オイサの掛け声に包まれて、人垣の間から垣間見る方が迫力があります。

 今年も東流れと千代流れが、30分を切る好タイムで須崎の問屋街の廻り止めにゴールしました。
 神事なので、タイムを競うわけではないのでしょうが、町衆はやはり、少しでも去年よりも良いタイムでと闘志を内に秘めて駆け抜けるようです。
 すっかり明るくなった博多の街に、櫛田の能楽堂から「鎮めの能」の囃子の音が流れ、奉納されると、この半月に亘った長かった祇園祭りが終了です。


http://blog.goo.ne.jp/suzumeno-oyado_001/e/4ca50599a35beba01465ab26a2df8a80

 興味がおありでしたら「追い山ならしの日」2009年7月13日の記事もどうぞ。




 画像はすべてNHKのテレビよりお借りしました。

台風8号

2014年07月10日 | できごと
 気象庁の出す予報通りに進行する台風の動きを、不気味なものと思って見ています。九州は各県に警報がひっきりなしに出ています。50年に一度の大規模な台風と発表され、「特別警報」が出ています。今日は県内の学校はすべて休校となり、交通機関も運転見合わせが相次いでいて、大きな影響が出ています。北九州市は比較的平穏に過ぎていますが、福岡県内にも、南部では土砂崩れや、浸水被害も出ています。
 急角度で風が方向転換する予測を、よくも正確に推測できるものだと感心しています。ならば、洋上の、災害をもたらさないところで消滅させる方途もそのうちに開発されるのではと、期待してしまいます。

 先週以来降り続いた大雨で、外出もできず病院の予約をキャンセルして引きこもっていました。
 災害の様相が、テレビ画面で現実のものとしての迫力で捉えられるだけに、自然災害の爪痕は、どうしようもないとはいえ辛いものがあります。

 オセロゲームの付き合いにも倦んで、縫い物もできない今、私のすることはただ一つです。




















サッカー・ワールドカップの思い出 

2014年07月05日 | できごと

 
 サッカーの試合を観戦するとき必ず思い出すのが、夫の仕事先ブラジルに渡った年の出来事です。
 1982年のことですから、今思えば、12回のワールドカップの年で、マラドーナの出現とともにサッカーが今日の白熱したスポーツとなるきっかけになった年です。
 当時の日本サッカーは、メジャーなスポーツではなく、日本のプロサッカーリーグが始まったのが1993年ですから、私には何の知識もありませんでした。

 渡伯4ケ月目、やっと同じマンションに住む小松製作所から出向していた人たちの家族と言葉を交わし、往来が始まったばかりでした。

 ある日、耳をつんざく爆竹の音や、大歓声と共に鳴り渡るラッパの音に驚いて、カーテンの隙間から覗くと、商店はすべてシャッターを下ろした大通りを、ブラジル国旗を振りかざし、ひっきりなしにクラクションを鳴らしながら、トラックの荷台から零れ落ちそうなほどの男たちが熱狂して走り回っていました。

 私は目の前の公園で、失業中と思しき人々がたむろして、一日中ぼんやり座り込んでいる姿を目にしていたので、てっきり、暴動が起こったと思いこみました。夫は出張中で、安全を確保するにはどうすべきかを相談するために急いで小松の知人の部屋に行きました。

 騒ぎは、ワールドカップでブラジルが勝利し、決勝トーナメントに進出が決まったためと知り、安堵して笑い合ったことでした。

 今朝の対コロンビア戦に勝利し、準決勝へと駒をすすめたブラジルでは、きっとあの日と同じ大変な騒ぎになっていることでしょう。ただ骨折でエースのネイマールとイエローカード2枚でキャプテンが出場できない対ドイツ戦が気がかりではありますが。

 先ほどお祝いメールの返しでは、カーニバル以上の騒ぎと報せていました。




(以前のブログ、「もののあはれ」の物語 2007年8月の「VIVAブラジル」にも記しました。)

水無月祓い

2014年07月03日 | できごと
 はやいもので今年も1年が折り返しました。
 6月のつごもりは水無月祓いで、昔偶然行き合わせた上賀茂神社の夏越の祭りを思い出しています。当地にもまだ茅の輪をくぐって、この半年の罪障消滅と、あと半年の無事を祈るしきたりは残っていますが、多くの神社では一月遅れで実施されているようです。

 博多では祇園の飾り山が披かれ、追い山に向けて盛り上がりを見せていきます。いよいよ夏本番といったところです。茅の輪も祇園祭が終わるまでは設置されている社が多いようです。

 この半年、とんでもない厄にとりつかれ、次々の故障続きでしたから、今年はなんとしても地元の神社に参詣して、茅の輪をくぐってこなければと思っています。

 庭もすっかり夏の風景となり、花々が季節の到来を告げています。淡い色のブルー系が中心で、るりまつり、ほたるぶくろ、アガパンサス アメリカンブルー、などの中でインドハマユフの白が、凛とした立ち姿で圧倒しています。モントプレチアの朱がやたら目立っています。
 昨二日は「半夏生」でしたが、我が家の半夏生は、まだ白化粧はそこそこで、ワールドカップの優勝が決まるころまで手間取りそうです。