雀の手箱

折々の記録と墨彩画

今年のコスモス

2016年10月28日 | 日々好日






 久しぶりの晴天で汗ばむほどでしたが、買い物のついでに、一人で遠賀川の河川敷に出かけてみました。あるじは1泊2日のショートステイの日です。明日は自分のリハビリで整形外科への通院があるので、唯一の私の休息日です。

 夏の暑さとその後の長雨のせいでしょうか、今年のコスモスは花のつきが例年に比べると気のせいか少ないようです。それでも爽やかな川風に吹かれて、可憐に揺れる満開のコスモス畑の中を散策するとやさしい気持ちに満たされます。難しい気象条件の中での丹精のほども偲ばれます。

 自宅のすぐ近くの金山川のコスモス祭りは雨で「中止」の張り紙が出ていました。

 コスモスの思い出は奈良の般若寺です。山のコスモスも風情がありました。寺の広縁に腰を下ろして遠い鐘の音を聞きながら、一面のコスモスに埋もれる小さな石仏群をいつまでも眺めていたのを想い出だします。









秋のいろどり

2016年10月26日 | すずめの百踊り
 久しぶりの作品展です。物事の処理能力がすっかり低下して、おまけに物忘れの症状が加わり、UPしたつもりの記事が時期外れになってしまって自分でも興味を無くしていることもしばしばです。
 そうした中から、散逸の前にと記録したはがき絵の中の秋の彩りをお届けします。







平尾台の秋色















秋の訪れ

2016年10月19日 | 塵界茫々
「目にはさやかに見えねども」風の気配に秋の訪れを感じたいにしへのうた人が詠んだのは今頃の季節なのでしょう。
 ただ今年の自然界は異常のようです。我が家の荒れた庭でも、柿の実が今年は数えるほどの生りで、造園業者も長年見てきて、裏年とはいえはじめてのことと驚いています。
 ホトトギスの傍ではツワブキが盛りの黄色ですし、金木犀も高い香を放っています。例年は刈り取るほどの水引草が、夏の炎暑で枯れて、細々とひっそり赤い粒をつけています。10月半ばを過ぎても、半袖でも暑い日があるかと思えば、雨の後などは長袖のカーデガンが必要な日もあります。颱風もいつまでも発生し続けているようです。

 やっと「平常」が戻った老い二人だけの暮らしは、言葉も少なく、早くも「秋深みかも」の様相を呈しています。












小さな旅

2016年10月14日 | 雀の足跡



 一日中こまごまと片付けに精を出し、私に代わって夫の見守りや世話をしてくれる娘へのプレゼントに、北九州工場群の夜景見物のツアーを選びました。
 一泊二日の夫のショートステイの日程とちょうど時間帯が合うのが一番の選択理由ですが、かねて学生時代に東京から帰省するとき美しいと眺めていた北九州の工場夜景が今では電車から眺めることができなくなったと嘆いていたのを思い出し、ささやかな感謝の気持ちで懐古の時をプレゼントすることにしました。

 バスツアーは初体験の娘がどういう反応をするかと思っていましたが、親子での半日の二人旅を結構楽しんでくれました。
 小倉駅に2時集合、TOTOのミユージアム見学が最初で、そのあと門司の麦酒煉瓦館とまわり、ARK門司で夕食。戸畑港からのチャーター船の乗船は18時45分で、1時間ほどの洞海湾岸のクルーズです。

 洞海湾は波も静かで見慣れた風景も海上からだと一味違った眺めとなり、昼間の物音がなくなっていて、夜のとばりが薄汚れたものを包み込んでしまっているので幻想的な風景へと変貌しています。若戸大橋を真下から見上げるのも珍しい眺めでした。





工場夜景の映像は、上は東洋カーボン九州若松工場、下は三菱化学黒崎事業所、私のカメラでは撮影できず、いずれもツアーのチラシよりお借りしました。










門司赤煉瓦プレイスの門司麦酒煉瓦館、館内のポスターなど。





TOTOミュージアムでは変遷したトイレの歴史や水洗金具、洋食器などの展示が昔をなつかしく思い出させました。

焼き肉

2016年10月11日 | 日々好日
 弟が遠来の娘のために設定してくれたのは、高級な焼き肉のご馳走でした。ブラジルとは様変わりの焼き肉を珍しげに堪能していました。魚にしようかと思ったけど、日本の肉も負けてないところをと、意表をついての設定でした。

「私が見ているから楽しんでいらっしゃい」という上の娘に夫の世話を託して私も同行して二人で実家に出かけました。
 何年かぶりの焼き肉店で、仙台で招待されたタンの専門店の味も思い出していました。柔らかな高級の肉は、シラスコとは全く異なる柔らかな肉質と、微妙な味わいが珍しく、いつもよりは箸も進みました。
 娘には従弟にあたる若い者?同士の幼い日の思い出語りも楽しく、懐かしい時も併せてのご馳走になりました。





遠来の人

2016年10月07日 | できごと
 台風18号は、雨と共にブラジルからの遠来の人を連れてきました。
 5日の成田着が午後2時過ぎなので台風18号の進路と影響を心配し続けていました。北九州は予報円の端でしたが、福岡市内では学校も休校になっているところも出ていました。ここでも早朝はかなり強い風が吹いていましたが、 昨年のような倒木騒ぎもなく雨だけ残して過ぎてくれました。
いつもながら東京から帰省した娘が手伝ってくれて準備も整えていましたが、やはり私は日常の生活パターンが違うと、何もしないのに疲れてしまいます。
 幸い飛行機も予定通りの運航で、午後10時近くになって福岡空港から無事の帰着で一安心でした。6日の夫の誕生日に合わせて、仕事での来訪を今年は前倒ししての娘の来訪です。台風の事もあって予定が立てにくくて、自宅でのお祝いになりました。
 台風一過となった6日は、快晴となり夏日を思わせる気温で、ささやかでも親子水入らずでの祝宴は誰にも気兼ねなく、昔話も弾み、夜遅くまでおしゃべりが尽きませんでした。