雀の手箱

折々の記録と墨彩画

秋の彩り

2017年10月28日 | 日々好日
 今年は1本だけの富有柿は落果してしまい、十数個くらいしか止まりませんでした。数が少ないだけに大きく濃い味ですが、私が取れるのは僅か3個でした。
 台風21号が吹き荒れたあと、網戸の張り替えに来てくれたサッシ屋さんに、1本だけは鈴なりの次郎柿を、取ってもらいました。雨が降り出したため途中でやめてもらいましたが、お持ち帰りしてもらったほかにも、お世話になるご近所にお届けするほどありました。
 このところの画題はもっぱら柿です。庭のホトトギスも散り始めています。香を楽しんできた金木犀は長雨で命短く散りすぎましたが、石蕗の花の黄色が元気です。、銀杏並木も日に日に色鮮やかになっていき、病院通いのひと時目を愉しませてくれます。
 雨の多かった秋も急ぎ足のようです。











その日の気分で

2017年10月20日 | すずめの百踊り
 このところ転倒もなく穏やかな老い二人の暮らしです。揃って老耄のもどかしさを嘆きながらも、あるがままを肯定できる開き直りの境地にたどり着きつつあるのが現状です。
 デイサービスの二日以外は、ヘルパーさんが毎日入ってくれていますし、その中の二日は、訪問リハビリの理学療法士がお見えになるので、午前と午後の2回の来訪になります。人の出入りが頻繁ですから、落ち着いて画室に篭るわけにもゆかず、その日の気分で全く違ったものとなります。そうした作品群の中から記録しておきたいものをUPです。

 最近は、酷使に耐えてきたパソコンが不気味な状態です。今朝も病院に行く前にサポートを受けてどうにか作動が回復です。Windowsも16になっているのに私の古馴染みは7ですから、所有者同様に相当くたびれてきてるようです。
 天気予報では投票日は雨風が厳しいとのことなので、久しぶりの好天に恵まれた今日、期日前投票に連れ出しました。














仕舞を観賞

2017年10月16日 | 雀の足跡



 お誘いがあって、久しぶりに仕舞を楽しんできました。
 素謡と仕舞の上演で時間も2時間ほどということだったので、留守番をお願いして出かけました。出演は「花と風の会」を主宰する河村晴道師の仕舞は、さすがに重要無形文化財総合指定保持者らしく、その道一筋に生きる方の凛とした気品と風格がありました・
1960年生まれのお若い方らしく軽妙な語り口の解説も解りやすく、装束や面を披露しての説明もわかりやすく楽しめました。

 長いお付き合いの麻美子さんのお仕舞も優雅でたおやかな気品があって、かつて大濠能楽堂で「天鼓」や「胡蝶」の能を拝見したころと違って、肩の力も抜け、のびやかなもので、長年の修業は穏やかな気品へと成長しておいでなのを、しみじみと拝見しました。
 秋の長雨の午後、久しぶりの穏やかな時間でした。











今宵は十五夜

2017年10月04日 | 塵界茫々

 久しぶりの更新です。まだなんとなく気分がすぐれませんが、家事援助のヘルパーさんの回数を増やしていただき、娘にも援けられて少し元気が出て来ました。
 家事や介護は待ったなしなので、うまく気分転換を図らないとすぐ疲れてしまいます。
 何よりも、意欲がわかないのが困ったものです。嘆いていても解決はないので、先ずはと絵筆を取ってみるのですが、想いとは裏腹で、気合の無いものが出来上がります。
 それでも苦しみながらの生産です。

 今宵は十五夜、まだ月は欠けていますがそれでも望月となるのも間近なので、中天には明るく冴えた名月が静かに厳かな光を注いでいます。